"Nakagawa" <naka111@silk.plala.or.jp> wrote in message
news:3F4F6777.DA899800@silk.plala.or.jp...
> まずは、衛星同士の時刻合わせ。これは
> 地球に貼りついた慣性座標系の中で時刻合わせをすればよい。

 時計を計測に使おうと思うから、正確な時計が必要に
 なるわけです。
 時計は送出電波のマーキングにさえ利用できれば、
 あとは、伝搬遅延が一定、もしくは何らかの規則性が
 満たされればいいわけです。
 伝搬遅延自体が、時間情報を付加してくれるという
 寸法です。
 あとは、地上局および観測基準点の位置精度すら
 出ていれば、誤差はある程度の納める事ができます。

> 水晶振動子の精度はかなり良いらしくppb以下に出来るようなので
> 充分な精度で相互の時刻合わせが可能です。

 相互の時刻合わせには時計を使わないほうがいいでしょう。
 中央管理局からの信号をそのまま搬送波に載せて出せば
 いいわけです。

> 必要な知識は地球座標系に対する光速度一定の事実だけで、
> 特殊相対論すら不要です。

 「重力で電波の速度が変わる」という現象すら、光の速度を
 補正計算式に入れなければ何ら問題にはならないわけです。
 地上で観測された情報から補正データを作成する限り、
 「光の速度は有限で、大きく変わることはなくそれなりに一定」
 で充分。勿論、時々刻々ランダムに大きく変わられたら補正
 のしようはありませんが・・そうなったらGPSでもダメですね。

> 衛星の時計群の絶対精度のずれは、
> 衛星の軌道要素のずれとほとんど区別がつきません。
> #正確には、軌道要素のずれではなく
> #重力常数の時間変動の形を取る
> 衛星の軌道要素は予測不可能な要因で絶えずずれていて、
> それを検出するシステムはGPSの一部ですから、
> その同じシステムが、絶対時間のずれの影響も補正してしまいます。

 位置のズレ時間のズレは誤差を検出して補正する時点で
 除去されてしまいます。そのための補正システムです。

> 基礎科学は役に立つのです。
> 物理学だけに絞っても、
> 物理学は、応用技術のあらゆる側面で役に立っています。
> でも、それと、現在の最先端の基礎科学が役に立つかということは
> 別ではないか、と応用研究者は感じています。
> 現在の最先端の基礎科学も役に立っているとしても、
> それを説明するのに、
> 「過去の基礎科学は役に立っています、だから、
> 現在の最先端の基礎科学も役に立ちます」というのは
> おかしいのではないか、と感じているのです。
> #普通は親の七光りという。

 同感です。
 ただ、基礎科学の重要性を強調する為に、現代文明や人間の
 モノの考え方まで、すべてが基礎科学の手柄みたいな事を
 言って、税金が投入されるのは当たり前だとか言われちゃうと、
 「そりゃ違うだろ」としかいえませんね。
 また、先人の業績は先人の業績として評価するとしても、
 現代文明は彼等のおかげなんだから、その後継者たる
 我々も尊敬しろなんていわれちゃ、ちょっとマッド入ってる
 と思ってしまいます。