"GON" <gon@mocha.freemail.ne.jp> writes:

> そういう恐怖政治の中では多くの国民は体制容認以外の行動は取れるはずもなく
> ただ上の命令に従うだけが精一杯だったんじゃないの?

 そりゃそうだ。私だってそんな状況なら、命が惜しいから黙っちゃう。まあ
そこで市民革命なりクーデターなりを起こさないところが日本人の不思議とい
うか、よほどうまく情報統制を行ったというべきなのか。命を賭して否と言え
ないのが普通の人間だとは思うけど、じゃあ否と言わないばかりに陥った状況
に関して責任が本当にないのか? 名も無き庶民の生きる知恵ではあるのだが。


> 例えば、正当に選挙された議会によって戦争を決断したのなら国民にも
> 責任があると言わざるを得ませんけど、

 明治憲法下では主権は天皇にあるはずなので、その意味では国民に責任はな
いのかなあ、やっぱり。でもそんな体制を容認していた、という見方もできる
しなあ。


> 各作戦に対して国会が何ら干渉できなくなった中で、勝手に軍部が暴走して

 いやまあ、国家戦略を国会なり、内閣なりが決定するというのはいいんです
が、個々の作戦にまで口を出しちゃうと、それはそれで問題ではないかと。そ
のあたりはやはり専門家に任せないとね。暴走しないように監督することは必
要だろうけど。


> 簡単な話、戦争に関して決定権を持っていたところが一番責任があるって
> ことです。特に無駄死にを大量に出したことに関しては戦争指導部の責任は
> 免れません。

 これはまあ、そのとおりだと思います。なんであんなに補給を軽視したんで
しょうね。もっとも、潤沢に補給できるほど豊かな国だったら、そもそも戦争
しなくてすむんじゃないかとも思いますけど。

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                                Tomoaki Akiyama 秋山 智朗
                                mailto:tomoaki-netnews@akiyama.nu
                                http://tomoaki.akiyama.nu/