"ABE Keisuke" <koabe@ps.sakura.ne.jp> wrote in message news:koabe-DACC92.23201121072004@news01.sakura.ne.jp...
> こっちは、fj.kanji, fj.sci.lang.japaneseにクロスポストして、
> Followup-to: もそちらです。
> 
> In article <40fd5fe3.8600%szk_wataru_2003@yahoo.co.jp>,
>  SUZUKI Wataru <szk_wataru_2003@yahoo.co.jp> wrote:
> 
> > しかし、最近漢字制限の馬鹿馬鹿しさに気付き始めたせいか、朝日は確か数年
> > 前に「拘置」という表現をきちんと「勾(こう)留」に代えたと思います。
> > 毎日は相変わらず「拘置」と言っています。
> 
> 「勾留」の表現については調べがついていませんが、交ぜ書き
> 表記に関しては、産経が廃止の急先鋒に立っています。
> 
> また、共同通信の記者ハンドブック第9版第5刷は、新聞協会用語
> 懇談会で交ぜ書きを止めることにした最新の結果が反映されて
> います。


・「勾留」を「拘置」と言い換え
   『記者ハンドブック 新聞用字用語集』(共同通信社,2001年3月15日,第9版第1刷) 
   『最新 用字用語ブック[第4版]』(時事通信社,2002年8月1日)
   『【最新版】毎日新聞 用語集』(2002年2月10日発行)
・「勾留」を「こう留」と交ぜ書き
   『NHK新用字用語辞典第2版』(2001年10月30日)
・「勾留」をルビつきで使用
   『朝日新聞の用語の手引き 最新版』(2002年5月5日,第1刷) 

朝日の1981年版と1997年版では、「こう留」と「拘置」の両方を挙げています。


> そういう方向になりつつあるのに、
> 
> > ……国家試験じゃむしろ持ち帰りを認めた最近の方が漢字制限に厳格になっ
> >           ・・・        ・・
> > たのか、「惹起」を「じゃっ起」「勾留」を「こう留」とか書くので、はっき
> > り言ってめちゃめちゃ読みにくい
> 
> というのは、逆行している感もありますが、なんでこうなったの
> でしょう。

『法令用語改善の実施要領』(昭和29年 法制局、昭和56年改正)では交ぜ書きを
やめることになっていますけどね。

・かな書きにしても誤解のおこらない次のことばはかなで書く。
   この場合かなの部分に傍点をつけることはやめる。
・かな書きにする際、単語の一部分だけをかなに改める方法は、できるだけ避ける。
   あつ旋(あっせん)、と殺(とさつ)
・ただし、漢字を用いた方がわかりよい場合は、この限りでない。
   あへん煙、あて名、ちんでん池、ほうろう鉄器


> >  そもそも、漢字仮名交じり文で漢語とか語幹に平仮名を使われると、語の
> >  切れ目が「瞬断」(あたしの造語。(^^;)できない。
> 
> 日本語は漢字で意味を判断できるというメリットがあるのに、
> わざわざそのメリットを殺しているようなものだと思います。
> 「瞬断」なんて、まさにSUZUKIさんがどういう意図をしている
> のか、漢字だから分かるってものでしょう。
> 
> 「瞬断」自体は、電気関係で使われている語だったと思うのです
> が、どうだったでしょう。

「瞬断」は、『大辞林第2版』と『ハイブリッド新辞林』には載っています(下記)。

しゅんだん【瞬断】
  落雷などにより、きわめて短い時間停電すること。コンピューターのデータなどに
 被害を及ぼす場合がある。

通信関係では「瞬断」は通信(回線)の瞬間的停止、電源の瞬間的停止は「瞬停」と
呼ぶことが多いと思います。