いいじまです。

> もっとも有罪率99%って状況下で

佐々木さんは当然ご存じだと思いますけど、検挙された事案の中の「起訴率」
ってのはそんなに高くないんですよね。つまり、裁判の前に不起訴になる事案が
相当数あって、必ず有罪になりそうな事案しか起訴しないから、有罪率が 99%
なんていう、事情を知らない人には信じられないような数字が出てくるわけです。

日本の場合、実質的に「有罪か無罪か」を決めているのは検察官の裁量なわけです。
裁判所の仕事は実質上、事実認定と量刑の部分ですよね。

「送検されたら必ず起訴しなければいけない」という制度だったら有罪率はかな
り下がると思いますし、実際どこかの国(すいません、どこだか失念)ではそう
いう実情だとか。

それを監視するのが検察審査会だけど、その存在を知らない人のほうが多いし…

                                ☆

そういう意味で、マスコミあたりが参審制に期待しているのは、事実認定や有罪・
無罪の決定への関与よりはむしろ、量刑への意見ではないかと。

マスコミがよく例に出すのは、同じような悪質交通事故でも、飲酒・薬物運転や
スピード違反なら危険運転致死、その他のたとえば過労運転なら業務上過失致死
で、量刑が大きく異なる、という事例ですよね。個人的にはああいうのは、未必
の故意をとって傷害致死にしたいところですけど、そうすると行政罰(故意に事
故を起こしたら無条件で取消 5 年)との絡みがあるし…

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飯嶋 浩光 / でるもんた・いいじま   http://www.ht.sakura.ne.jp/~delmonta/
IIJIMA Hiromitsu, aka Delmonta           mailto:delmonta@ht.sakura.ne.jp

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