河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

SFマガジンの連載もちょろちょろとはのぞいていましたが... 単
行本になった時には、高いので買わなかったんだと思う。ぜんぜ
ん、話が進んでないってのが、連載の時の印象。

今回、読んでみて思ったのは司政官のぐちを聞いてるみたいだっ
てこと。2/3位までは、避難計画も順調だし、延々、司政官の独り
言を聞いているだけだしね。計画は結構緻密なんですが、日にち
の単位がわかりにくいのがなぁ。

先住民の昇天ものだったりもするので、そちらから見ると、幼年
期の終り。なんだけど、そちらの視点からは書かないんだよな。

政治的な話の方は、理屈的に破綻していると思います。思います
が、ブッシュ元大統領みたいなのも見てしまったので、逆に、あ
るかなとも思う。早目に読者にはばれてしまうので「どうして?」
という理由に集中するわけですが、一人称で推測言われても信用
できません。まぁ、その裏を勝手に考える方がSFらしいのかも知
れないけど。先住民が噛んでいるってのはあるかも知れないし。

司政官シリーズ自体は、もっと大きな歴史の一部なはずだし、チ
ュンデ vs ハムデの構図が、大きな歴史としてあるなら、それは、
それで面白いだろうとは思います。でも、この人は、そこまでは
風呂敷を広げないんだよな〜

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科