河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

1985年ですか。あるいはアリスおばさんか... 享年71才。

ノヴァの残骸がある辺境の惑星を通りすぎるが、もはや実害はな
く、その光景を見物に来る人達を迎える3人の管理人と、その惑星
の蝶を思わせる美しいダミエム人たち... 

という設定なんですが、そのノヴァが実は人災だったり、ダミエ
ム人の迫害とかがあったりで、一気に暗いです。その暗い話の救
済の話とも言えます。死を目の前にして(やさしく訪れたわけでも
ない)、こういう話を書くのか。

長編というよりは、集まった人の個々のエピソードが集まった感
じ。それぞれの救いがあったり報いがあったりするわけですが、
それらを割と、醒めた目で書いている。

そういう構成なので割と読みやすいです。双子のお嬢様の話が面
白いですが、そういう風に使うのかぁ... 

時間揺動の扱いが、かなり安易なのは、彼女なりのSFに対するア
ンチテーゼでしょう。あるいは、「お話なんだから、これくらい
良いじゃない」ってことろか? 

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科