Re: 時間の驚異
河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
In article <867j0tzpqq.fsf@bsd2.4bn.ne.jp>, Yoshitaka Ikeda <ikeda@4bn.ne.jp> writes
> なぜ一行おきに書くかな。読みづらい。
そーいう人だから。
> 微分の逆操作が積分なんだから互いに操作可能なのは当たり前で、
> どちらかというと、それ以外から時間あるいは時刻の定義を
> 持ってくればすむだけの話だと思うのだけど。
> #光速度と距離を使えば時間は定義できると思う。
> #こんどは距離の定義が出てくるけど。
微分可能とかは幾何学的な概念で、時間が持つ性質から導出された
ものです。元の時間が、それを基本的な原理として持っている必要
はありません。
位置x,運動量(mv) p は、p がxを微分したものかというと、そうで
はないです。たまたま、微分演算子の交換法則と、x, p の交換法
則が一致していたから微分に見えるだけってのが量子力学的な解釈
だと思う。
同じことが時刻t, エネルギーEに関しても言えるわけです。じゃぁ、
速度とか位置とかと、時刻の定義に、なんらかのつながりがあるか
っていうと、x 軸とy軸のつながりぐらいしかない。
もちろん、座標系を固定して、そこへの粒子位置の射影演算子のみ
を考えると言う、場の量子論的な「古典的幾何学像への回帰」って
のはあるんだけど、現代的な解釈は、
時間と空間は観測から得られる幻想
で、その関係は確率的関係でのみ語られるということだと思います。
そういう意味で、今の物理学には「点」あるいは「値」しかないの
だと思う。線分とかは、既に幾何学的イメージが入りすぎ。
> 時間の説明はwikipediaが結構いいかな、と思った。
> 時間
> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E9%96%93
エルゴード仮説と熱力学第二法則の矛盾とか、量子力学的な時間解
釈とかも入れて欲しいところですね。「皇帝の新しい心」には、
結構、面白い話が載ってた。
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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科
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