河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

今のトランジスタ(そう、まだ、計算機ってトランジスタで動いて
んだよなぁ...)だって、量子デバイスなんで、そういう意味では神
秘も何もないんだけど。

分子コンピュータの方が原理が「並列性」なんでわかりやすいし、
可能性があると僕は感じますが、量子コンピュータの方が夢が
あるってな所ですかね?

In article <cft7rp$due$1@pin3.tky.plala.or.jp>, "Nakagawa" <naka111@silk.plala.or.jp> writes
> 昔のパリティに、電子波デバイスがらみで辛口の評論があり、
> 干渉を利用するデバイスは、スイッチングデバイスとして不適、と書かれていまし
> た。
> おなじ評論に、どうして研究者は根源的な問題点を一番後回しにするのか、とも書か
> れていました。

まぁ、状態を作れないってのは、光コンピュータでも後回しにされ
てたし。

> コヒーレンスの持続時間と相互作用時間との関係を考察して、
> 大規模量子コンピュータは無理、という結論を読んだことがあります。
> その頃から、アメリカでは研究が一気に萎えてしまったようです。

コヒーレンス自体の制約は、波長つまり不確定性原理そのものです
よね。そんな自明な制約で萎えられてもなぁ。

つまり「素子を積み重ねていく方法はだめだ」ってことですよね。
そんなことしたら普通のコンピュータになっちゃうし。

> それに比べると、量子コンピュータは、
> ダメである事すらも明らかにされていない、という段階なのかな。

一応、離散フーリエ変換を使うって言うのは理論的な可能性はある
と僕は思いますけど... いや、「あった」かなぁ。そこから計算結
果を取り出す精度を持つ測定器を作るのは難しかろう。

と言うわけなんで、まだ、なんかある可能性は、0じゃないと思う。
Single Eelectron Device とかは面白そうだと思うし。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科