河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <cfk85g$gt3$1@news-est.ocn.ad.jp>, "Golden Cross" <pumpkin-soup@coral.ocn.ne.jp> writes
> そうでしょうか?靖国参拝は「外交」としての行動なんですか?私にはそうは見えま
> せんが。靖国参拝は国内に於ける行事としてやっているだけで、それを外交のひとつ
> とするのは、「したい」者の勝手ではないでしょうか?

「したい」者ってのは、この場合は、中国の指導者と世論ですよね。
なので、それを外交のひとつとしないってわけにはいかんだろうな
ぁ。

> 此れはその通りです。しかしそのことと天皇は戦争の開戦・遂行・終結について責任
> を負わないかどうかは別個に考えなければならないのでは?

まぁ、何らかの権限があり、そして、その権限を行使してってのを
証明できれば、天皇の責任追求は可能でしょう。でも、僕は、戦争
責任に関して特に天皇を問題にしているわけではないです。逆に、
天皇制だけが原因で、それさえなくせば良いってのは、議論を避け
ているだけだと思う。

> 分かりにくいですね。この時の「アジアの自治」って何ですか?「欧米への偏り」っ
> て何ですか?
   ....
> 
> このところは考えるべき余地は充分にあるでしょう。ただ、戦争責任とどんな関係が
> あるのでしょう?

個々の決断で日米開戦にいった個人の責任はあるだろうけど、それ
よりももっと前に、「世界の中での日本の位置」「アジアの中での
日本の立場」に対して、間違った決断を下した、あるいは、間違っ
た方向に世論や教育を誘導した人達がいて、それが戦争責任の根本
にあるんだってことです。

(そこまで書かなきゃ、わからんか。)

で、

> > そのあたりの反省がなさ過ぎだから、靖国参拝みたいなたこな外交
> > 戦略をとるわけだよね。

ここにつながるわけだな。

イギリスが清に対してやったことを代わりにやるようなことをアジ
アの中の日本として位置付ければ、必然的に、日本はアジア諸国と
敵対することになるわけですよね。

結局、中国をアメリカと同じように、輸出先あるいは低賃金労働力
の提供先としてしか見ないのならば、日本は同じ誤ちを繰り返して
いると思う。

で、日本はどういう役割をアジアで果たすつもりなのかってことを
考えないなら、僕は、日本の戦争責任を本当に分析したことにはな
らないと思う。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科