河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <5fy8z9emh3.fsf@maya.phys.kyushu-u.ac.jp>, Kiyohide Nomura <knomura@maya.phys.kyushu-u.ac.jp> writes
> 朝永振一郎は、量子力学の発展史に関しては、一番詳しいのではないかな?
> テキストとして読むには回り道でしょうが、当時の物理学者がどういう紆余曲
> 折をたどって量子力学を建設したか追験するには好著では?

そういう意味で好著ってのは、そうですね。なんだけど、プランク
の揺らぎの計算に延々つき合わされるのはなぁ... 

> > 僕は、Dirac の方がわかりやすかったです。この、まったくの古典
> > 物理とか歴史を無視した書き方がよろしい。記法もすぐれものだし。
> そうかなー。
> 交換関係とポアソン括弧の対応というのは解析力学を深く理解したから書けた
> のでは?

そうね。解析力学を勉強してから読んだからDirecをわかりやすく
感じたのかも知れない。

> 歴史からいえば、場の量子論までの発展睨むと行列力学形式、もしくは演算子
> の記法の方がシュレディンガー形式より素直なんですよね。

ですね。

> # 他ならぬ Dirac の貢献大きいですが。
> 朝永とは別の意味で歴史的バックグランドを意識して書かれたテキストでは?

つうか.... 歴史を作った本といった方がいいんじゃないかな。
このDirac の本を読んでファインマンが経路積分を思い付く
あたり...

---
Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus, 
              PRESTO, Japan Science and Technology Corporation
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科, 
           科学技術振興事業団さきがけ研究21(機能と構成)