Re: 「戦場のピアニスト」
Kiwiです。
chiaki@ipc.kit.ac.jp (Tsukamoto Chiaki) wrote:
|この映画は上映されていたときに見ました. その週末どうもショパンが
|聴きたくなったものですから.
これは良い劇場の音響設備で聴きたかったですね、わたしも。
|In article <20031130150459.EF4E.KIWI@do-z.net>
|Kiwi <Kiwi@do-z.net> writes:
|> 特に、ポリャンスキー監督生涯のモチーフであるシュールレアリスム映
|> 像を、詳細かつリアルに描き出した歴史ドラマの中に違和感なく納める
|> よう演出された「戦場でのピアノ演奏シーン」の出来は秀逸、映画史に
|> 残る名シーンと言うほかなしです。そのシーンで演奏される"ショパン
|> のバラード第一番"のすばらしさに絶句。アシュケナージを思わせる繊
|> 細な全体描写とホロビッツの力強いタッチが同居する極めて華やかでド
|> ラマティックな演奏。かつて演奏された優れたバラード一番の列に列す
|> るのは間違いなしと思いました。
|
|映画の最後のアンダンテ・スピアナート抜きの華麗なる大ポロネーズの
|ように, これもノーカットで演奏して欲しかった. ま, そうすると音楽
|映画になってしまうでしょうが.
同感ですね。カットが残念で仕方ないです。
別稿でもふれましたが、おそらくこの映画の持ち味のひとつは、緻密な
ドラマの構成内部に、本格的演奏を差し挟むことで実現している、そう
いうポリシーを持っていたと思いますので、その意味では「音楽映画」
になっても構わないと思うのですが、曲を初めて聴く観客にとってはそ
れはやはりツライでしょうから、その点でカットされてしまったのでは
ないかと思いました。
けど、全曲やっても10分もないのですから、全部続けて欲しかったなあ。
将来的にディレクターズカット版とかがでて、全曲演奏に変わってくれ
れば嬉しいです。
|実はこれはこの映画最大のフィクションですね. 原作にちゃんと書いて
|あるように, 実際に演奏されたのはノクターン嬰ハ短調だった訳です.
そうでしたか。なるほどなるほど。
|大体, いくらイメージ・トレイニング的なものは出来ていたにせよ, 二
|年半の間全く練習も出来ず, 爪の手入れさえなされていない状態で, そ
|ういう選曲になる筈がない.
そうそう、引っかかりました、わたしも。(笑)
|# もっとも, 原作でのノクターン嬰ハ短調の持つ意味からするとそれで
|# あることが必然となり過ぎる, ということから, 原作もこの点でフィ
|# クションを含んでいると議論することも可能かも知れませんが, 私は
|# その真実性を信じます.
原作はそれで良いと思いますが、映画ではバラードの一番がもの凄く合っ
てましたよね。あそこのシーンでまさかバラード一番がくるとは想像だ
に出来なかったけど、見事にシュールな感じに仕上がっていたので、二
度びっくりでした。
--
Kiwi / 川島 貴 <kiwi@do-z.net>
http://www.cinemasaloon.com/
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