佐々木将人@函館 です。

>From:"Naoto Zushi" <news-admin@muzik.gr.jp>
>Date:2003/11/09 10:20:18 JST
>Message-ID:<bok4of$315$1@cala.muzik.gr.jp>
>
> 記事投稿者が出す主張は、その内容とか投稿者の過去の記事などを参
>考にして、それぞれの購読者が個々に信用する・しないを決定するので
>すから、万人に証明可能な証拠能力の提示が必須なんて、それがそもそ
>もナンセンスだと思っています。

これは全くそのとおりだし、
厨子さんの前投稿の記述は気分的に理解できるし
間違っているか正しいかで言うとはっきりと正しいんだけど。

それを「いじわるだな〜」と
「(笑)」をつけて言ったあたりの気分というのは
やはし
「1)証拠能力は<中立な第三者>の関与がなければならない。」
という主張自体法律的には謎な主張だし
世間的にもまあ通らないのが割と明らかな部類の主張だし
そういうものだというならその根拠をそれこそ自ら示すべきで
それもなければ
「そのような主張は成立しません」
でばっさり切り捨ててもいいくらいのものである上、
まあおよそそのような学説は存在しないであろうことが
容易に想像つくでしょう……ってあたりから。

余談ですが
証明力と証拠能力の区別自体わかってねえだろうなあ……という点は
前の私の投稿で書いたとおりなんだけど
その点補足すると証拠能力の問題がシビアに問題になるのは
「その証拠からはどうもある事実が推測されるなあ」
というからこその話で
証明力があるからこその話なんですね。
この点がわからないと証拠能力に関する問題を出されても
たいていまともな答は書けないと言ってもいい。

本題に戻って元のメールの話でいくと
出したメールを受け取った側から公開されない権利などないってあたりは
著作権はたいていのメールでまず無理目だし
プライバシー権の場合には
「私信をやりとりする信頼関係がだいとだめ」
ってこともまあ鉄板。
そこをなんとか「公開されないんだ」って結論に持っていきたいとする時点で
どっかに無理が生ずるのですが
証拠としての価値うんぬんもその無理の一環にすぎないと思います。

だってそもそもネットニュースは情報交換のための手段であって
真実の判定機関でない以上、真実かどうかを判定する必要もないし
そこに証拠がどうこうというのは本来おかしいのです。

ある投稿の信用性を判断するにあたって
別の投稿やその内容で信用性を判断することはあり得るでしょうけど
その信用性を別の人がそのまま受け入れなければならない理屈はないし
必要もありません。
(裁判手続は裁判所の判断を世間が受け入れざるを得なくなるので
 そこが全く違うのです。)
※別のスレッドの話題ですけど
 法律論を展開する上でその前提となる事実が真実かどうかは関係ないし
 いわば真実であるかどうかの信用性などどうでもいいことで
 真実かどうかを判断する必要はないどころか
 場合によっては真実かどうかを考えることがナンセンスになるのです。
 件の氏はそのこともわかってない模様
※※だから事実認定を判断する陪審は
 「素人でも可」or「素人でないとだめ」
  なんですよ。

> そもそも今回かかわっている選管で、投票結果が第三者の検証を受け
>なければならない、とかもし言い出されると、私たちは何なのよ、とい
>う感じですかね。

「第3者って誰?」って質問につながるのもうなづけます。
でもまあfj管理委員会委員の選挙は
「ネットニュースの」というよりは
「とある運営組織の」問題でしょうから
必ずしもリンクしないでしょう。

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