飯塚(東京都)です。

>  問題は、その瑕疵担保責任を無条件に国にまで拡大解釈しようとしている
> こと

 そりゃ違うんでは。
 国の問題は、欠陥物件に建築確認が出てしまったことでしょう。
 民間に委託してるということは、最終的な権限は未だ国交省が持っている
ということです。だから民間検査機関は国交省の認可が必要だし、監査も定
期的に行われているんですね。

 住民はその点について、国の責任を追及することができるし、結果として
賠償を請求することができる。大臣もミスを認めているんだから、裁判を有利に
戦えるでしょうね。


> >  それなら競売にかけられた結果「周辺の物件に比べて安かった」場合も落ち
> > 度になってしまいますが。
>
>  競売の物件は新品ではなく、現状渡しで不具合がある可能性があるから安い
> のです。
>  高価な新品を買うか、安価な競売物件を買うかの選択をしたのは住人です。
> 競売物件を買った挙句に、新品と比較して汚れているとクレームをつけられても
> 困ります。

 そんなアホな。(^^;)
 欠陥物件買わされた住民に何の落ち度もないですよ。
 走行中タイヤがはずれる車を買ったって、ユーザーの責任にはならんでしょうが。
 買った理由が「安かった」だろうが、「かっこ良かった」だろうが、どうでもいいこと
です。
 100円のチョコレートだって欠陥商品であれば、ユーザーは正当な商品か、対価
の返還を要求することができます。

 それが「200円のチョコレートがあったのに、100円のチョコレートをかったせいで
クレームできない」なんて、そんなバカな事があるわけがない。(^^;)


> >  政府には「国民の生命と安全を守る」義務があります。納税者がそれを要求
> > して何が悪いのでしょうか。ましてや日本は地震大国ですよね。
>
>  生命と安全を守ることは、無条件に高価なマンションを与えることを意味しませ
> ん。 それがまかり通るのなら、地震で家が壊れた人や、そのそも住む家がない
> 人に無条件にマンションをプレゼントしなければならなくなります。

 政府の案は「無条件に高価なマンションを与えること」ではないと思いますが。
 あの案の骨子は、欠陥物件を早く解体して、住民と周辺の安全を回復しようと
いうことでしょう。
 で、公共部分に対してはお金を出すから、後は住民と売主が費用を出して、
建て替えしなさいということですね。


>  現行でも「国民の生命と安全を守る」ための活動は行われています。
> それが行政による安価な公営住宅の提供であり、その家賃すら払えない貧困層
> に対しての家賃減免制度です。
>  それらが既に提供されている以上、行政としての義務は既に果たされていると
> 思います。
>  それ以上の物を要求するのは贅沢でしょう。
> 自分たちが買ったものよりも1000万円も高いマンションを代わりによこせなどと
> 言うのは、エゴにすぎないと思います。

 建替えの推進を促すために、公営住宅を利用するというのは、次善の策だ
とは思います。
 なにしろ道路に面していないマンションなんて存在しないわけで、地震で走行
中の車に瓦礫が降り注ぐ可能性もあるわけです。いつ起こるかわからない地震
を相手にしているわけですから、早いに越したことがないですね。

 この問題に家賃減免制度は今回関係ないと思います。
 贅沢うんぬんは、どうでもいいことですね。

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 東京都 飯塚顕充