2日目その3 [須賀川江持〜郡山]

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走行日: 2009年8月2日(日)

[地図: 須賀川〜郡山]

県庁所在地である福島を抑えて, 福島県最大の都市と化している郡山。元は単なる小規模な宿場でしかなかったのですが, 鉄道がすべてを変えた典型例です。通過以外したことなかったので, 一度町の様子など見てみたかったんですよ。新幹線駅でもありますからランドマークとして充分ですしね。

写真コメント
[写真: みちのく自転車道入口]
(11:12)

須賀川駅付近の道はPR355須賀川二本松線で, ツーリングマップルによると駅付近で少しの間だけ2本に分岐しています。東北本線と平面交差する道と, 立体交差する道……旧道と新道なんでしょうか。旧道を通れば労少なくして郡山への最短距離を取れる, ということでそっちへ向かったんですが, あれあれ地図にはあるのに線路を跨ぐ道が見付からないよ? そのまま下江持橋まで来ちゃったよ!? → 図解・経路の想定と実際

ここから戻るのも面倒なので, 橋を渡って阿武隈川対岸にある『みちのく自転車道』と書かれた道へ向かいましょう。正式名称はPR372須賀川二本松自転車道線です。

[写真: みちのく自転車道 1]
(11:14)

それはこんな, 田圃の中を進む道。農作業用の車も入るみたいですね。屈曲が多く, 路面は砂が溜っていて, 快適という感じではありません。ま, 見通しが良い分, 仁別サイクリングロードよりはましですが。

[写真: みちのく自転車道 2]
(11:17)

地形が山際になると, 右から別線が近付いて来て並行しました。複線なのか, と感心しましたが, 少し先で急勾配になり山へ登って行きました……

[写真: みちのく自転車道 3]
(11:19)

阿武隈川と, 河岸段丘上の農地と, 自転車道と。右の山の上には多分さっきの道もある筈。綺麗なコントラストです。対岸の建物は, 多分清陵情報高校。

[写真: 郡山市]
(11:22)

郡山市に到達しました。ランドマークの少ない道なので, こういうのが有難いのです。

[写真: 水郡線 1]
(11:29)

林と田畑が交互に現れる道を走って行くと, 突然鉄道橋梁が現れました。架線がありません。……水郡線だ! 一度見てみたかったんだ。東北と関東を結ぶ4線(東北本線, 常磐線, 水郡線, 野岩鉄道会津鬼怒川線)の1つですよ。

[写真: 水郡線 2]
(11:30)
[写真: 安積永盛駅]
(11:39)

御代田橋でPR355に戻り, 東北本線の安積永盛駅に来ました。水郡線の終点でもあります(全列車が郡山駅へ直通)。去年水戸駅に行っていますので, 水郡線は起点駅と終点駅『だけ』制覇したことになります(^^;;; どっちも所属線は水郡線じゃないから, 1つも制覇してないじゃーん。

[写真: セブン-イレブン郡山日出山南台店]
(11:44)

白河からずっと(約40km)無補給で来ていましたので, セブン-イレブン郡山日出山南台店で御昼にします。ハイチュウ効果? 地形が緩かったため, 陽射しが(一時的な晴れを除き)弱かったため, など好条件が重なっていたこともあるかと思います。12:10再出発。

ここまでの走行記録……走行時間: 3.36.44, 走行距離: 71.15km, 平均速度: 19.7km/h, 最高速度: 49.4km/h(変わらず), 総走行距離: 5,833.1km。

[写真: 郡山貨物ターミナル駅]
(12:15)

笹原川を渡ると県道がクランクになっており, 曲がったら……正面に貨物駅が! 郡山貨物ターミナル駅です。貨物駅って地図に載らない事が多いから, 不意に見付けると嬉しくなりますね。見落とさずに済んだ, って思えて。

[写真: ED75 1]
(12:15)

道路に近い側にED75がありました。新更新色ですね。秋田ではあまり見られない(無い訳ではない)車両なのであまり思い入れは無いんですが, 交流用機関車という括りで見れば思い入れる事ができます(何だその言い回し)。

左にもう1両あるのが見えます。重連で留置しているようです。

[写真: ED75 2]
(12:16)

……ってちょっと待て, 何重連にしてるんだよ!? 最低でも七重連, 凄過ぎる。写真では途中が隠れて見えなくなっていますが, 見える範囲が全部繋がっている(としか思えない程接近している)のは確認しました。

[写真: 郡山総合車両センター・郡山車両所]
(12:25)

更に進むと, JR東日本郡山総合車両センター・JR貨物郡山車両所がありました。ん? 郡山総合車両センターって聞き憶えが。

ちなみにこの付近, 自転車通行帯があります。

[写真: 第4奥州街道踏切]
(12:30)

すぐ先で第4奥州街道踏切を越えると, そこから見えるものは……

[写真: EH500]
(12:27)

二人羽織機関車ことEH500! ……はただ通過しただけです。本当に『見えた』ものは……

[写真: 209系]
(12:29)

これこれ, 京浜東北線209系! これ直流電車ですよ, ここ交流電化区間ですよ! つまりは甲種輸送されて来たんですね。ここの他数箇所の車両センター(秋田も含む)で, 南武線・房総各線へ転用するための改造を受ける事になっているんです。

[写真: キハE132]
(12:30)

丁度, キハE130形機動車が通過していきました。水郡線の郡山行きですね。E721系が来ないかなーと期待していたんですが, そう思い通りにはいかないようです。

[写真: なかまち夢通り入口]
(12:35)

郡山市中心部に近付くと, 奥州街道相当の道は車両進入禁止となります。自転車は除外だよね……う, 押せって事ですか。おや, すぐそこに秋銀が!

[写真: 秋田銀行郡山支店]
(12:36)

秋田銀行郡山支店です。重厚な雰囲気を出そうと意匠に凝ったようですが, 材質の安っぽさですべて台無しですな(^^;;; えふりこぎ(= 恰好付け)の秋田気質を如実に現していると言いましょうか。

[写真: 大町通り入口]
(12:38)

車両進入禁止区間を過ぎると, 向こうに大町通りが続いています。祭りに沸いているようです。でもまだそっちには行きません。まずはこの交差点を右折。

[写真: 郡山駅]
(12:40)

だってここが, 郡山駅なんですもん。東北本線・水郡線・磐越西線・磐越東線・東北新幹線の5線が乗り入れる, 福島県最大の分節点。フル規格新幹線駅ではありますが, ただのぺっとはしていない……長岡駅が重厚だったように, こちらは色ガラスで清廉な印象を感じさせ, 他の駅とは違うと考えさせられます。

[写真: 大町]
(12:45)

では, さっき目前で道を逸れていた, 大町通りに入りましょう。侍町ではないので道はまっすぐです。現代に於いては中途半端な道幅と, 微妙な曲線が, 都市街道っぽさを醸し出しています。秋田市に於ける羽州街道も大町通りなので, そういう点でも親近感湧きますね。

ところで, 地方でたまに見掛ける『アニメ絵を看板に掲げた風俗店』が, ここにもありました。熊谷・小山に続いて3箇所目かな。この写真にも微かに写ってしまっていますが, 本当に目に止まったのは枠外の別の店ですので(店名だけは写ってるけど)。なお, 中身には一切興味ありません。

[写真: 磐越西線高架橋]
(12:51)

磐越西線を潜って, 郡山の中心市街地を脱出します。

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水野夢絵 <mwe@ccsf.jp>
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