丹波渓谷 [丹波山〜尾崎行雄水源踏査記念碑]

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[地図: 鴨沢橋〜尾崎行雄記念碑]

都県境を越えて山梨県に到りました。道は段々勾配がきつくなってきますが, 何しろ距離が長いから見た目以上に厳しい状況です。この先は完全に山道になると判っているものの, そこまで体力が持つかどうか心配になるほどに。

写真コメント
[写真: 都県境]
(11:41)

鴨沢橋? を渡ると, そこから山梨県丹波山(たばやま)村です。東京都と山梨県を直接結ぶ車道3本のうち, これで2つを制覇したぞ。ちなみに他の2つは, 桧原村と上野原市を結ぶ甲武トンネル(制覇済)と, さっき横目に見たR139。

ここまでの走行記録……走行時間: 3.27.37, 走行距離: 68.35km, 平均速度: 19.7km/h, 最高速度: 44.0km/h(変わらず), 総走行距離: 1,759.3km。

[写真: 山肌と九十九折り]
(11:50)

R411も, 東京都内では「青梅街道」が愛称として使われていますが, 山梨県側では「大菩薩ライン」という愛称が付けられています。青梅街道である事に変わりはないんですけどね。

……向こうの山に, 凄い九十九折りが見えるような……(汗)。大松沢どころじゃないよ, と思ってしまいましたが, 実際に青梅街道が通るのは一番下の道だけでした。

[写真: 丹波川]
(11:56)

多摩川も山梨県内(入ってすぐの辺りはまだ奥多摩湖が続いていますが)では「丹波川」と呼ばれます。青梅〜氷川のあたりでも渓流っぽさがあったけど, ここまで来ると別格ですね。

[写真: 高低差のある道]
(12:08)

九十九折りでこそないけど, 今度こそ現在地との高低差が凄まじい(汗)。ただでさえほとんど登りっぱなしの長坂なのに, 勾配が段々急になってくるんだからして, 辛いったらありません。ある意味, 長距離走行の練習にはもってこいかもしれません。

[写真: 丹波山保之瀬]
(12:15)

丹波山村2番目の集落, 保之瀬。写真じゃ判りませんが, 奥多摩日原にも似た, 狭い土地に必死でしがみついている感じの家々が印象的でした。棚田どころか斜面がそのまま農地になったようなところとかあったし。

[写真: 丹波山村役場入口]
(12:24)

丹波山村役場入口交差点。同時に大菩薩峠への入口でもあります。つまり, 旧青梅街道はここで道を曲がっていたんでしょうか。明治11年までの青梅街道は大菩薩峠を越え, 同年以降の青梅街道は柳沢峠を越える道です。

この先, もう1つの奥秋集落を過ぎると, 地図上では柳沢峠を越えるまで集落がまったく無くなってしまいます。つまりは相当な山間部が予想されるため, ここで20分ほど休憩にしました。「最後のコンビニ」で買った昼食を戴きます。

ここまでの走行記録……走行時間: 3.58.35, 走行距離: 76.35km, 平均速度: 19.2km/h, 最高速度: 44.0km/h(変わらず), 総走行距離: 1,767.3km。

[写真: 丹波川(下流方向)]
(12:36)

大菩薩峠方面へ曲がった直後に橋がありますので, そこから丹波川の下流方向・上流方向を眺めてみました。

[写真: 丹波川(上流方向)]
(12:37)
[写真: 羽根戸トンネル]
(12:58)

あからさまに旧道がありそうな線形で道路が吸い込まれて行く, 羽根戸トンネル。新しそうだなと思って見てみたら, 2002年7月と銘板に書かれていました。これに限らず, 今も道を改善しようとあちこちで工事が行われている, 山梨県内の青梅街道なのでした。

[写真: 丹波山トンネル周辺]
(13:05)

丹波山トンネル, ですが, 手前の絶壁が凄いですね。そしてトンネルの左側を見れば, 旧道が崩落しています(汗)。埋めたような気もしますが, ガードレールがこんな状態で残っているのは人為的とは思い難いので, やっぱり崩落かと。

[写真: 丹波川渓谷]
(13:06)

丹波山トンネル手前から臨む丹波川の渓谷。ああ, 役所入口ではまだ河原とかあったのに, もう完全に「渓谷」だよ……

[写真: 信玄桟道]
(13:10)

この橋の名は「信玄桟道」。行軍時に架けた桟橋が前身だとか, そういう由来でしょうか?

[写真: 距離標識 塩山32km]
(13:12)

塩山市街地まで, 残り32km。繰り返しますが, 距離だけ見ると大した事ないんだけどっ! ← 息を切らしている

[写真: 尾崎行雄水源踏査記念碑 看板柱]
(13:16)

区切り付けて休むのに丁度良いランドマークが無くて, ひーひー言いながら坂を登り続けて, やっと見付けたこんなもの。東京市長尾崎行雄が多摩川水源林の調査のためにここまで来た記念碑です。その踏査の結果, 丹波山村民は一定の補償の下で周辺山林の入会権を放棄し, 東京府→東京市→東京都水道局による営林事業が始まったのだとか。

なお, 休憩には全然なりませんでした。だって碑は道より高いところにあるんだもん。

[写真: 尾崎行雄水源踏査記念碑]
(13:17)
[写真: 尾崎行雄水源踏査記念碑 説明分拡大]
(13:18)
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水野夢絵 <mwe@ccsf.jp>
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