自己フォロー。

その後、それぞれの本を押入れから引っ張り出して拾いしてみたら、実
際はこんな感じでした。

その1。
広瀬正の作品で、ナチス政権下のベルリン五輪でのテレビ中継について
触れられてるのは、「マイナス・ゼロ」じゃなくて「エロス」でした。
ちなみに、それによると、日本でも、幻に終わった東京五輪に向けて、
テレビの試験放送が繰り返されていた、とのこと。
# たぶん、この辺は事実なんでしょう。浜松の先生のこともあるし。

その2。
「高い城の男」の時代設定は、1960年代。この時点でナチスドイツは、
すでに火星に到達。ベルリン市内では、一日数時間のテレビ放送。ほか
に、地中海の干拓やアフリカの開拓(と原住民の抹殺)など。
日本は、アマゾンの開拓(と原住民のための住宅建設)で精一杯。宇宙開
発はおろか、テレビもナシっぽい。

「エロス」の記述というか史実(たぶん)を踏まえていうと、「高い城」
世界でのテレビについては、もうちょっと発展しててもいいんじゃない
か、という気もします。領土の拡張やらなんやらで、そこまで手が回ら
ない、ってことなのかもしれませんが。

逆に、ナチスの太陽系進出については、やっぱフォン・ブラウンのごり
押しとかそういうのを想定してんのかな、と思ってみたり。ただ、そう
考えると、元記事のスタトレのエピソードで、ナチスが戦争に勝った世
界で人類が宇宙に進出しないってのは、やっぱちょっと不自然な気も。
あ、でも、ひょっとしたら、あんまり好き勝手やってたせいで、戦争が
終わった途端に粛正された、って設定なのかも。うーん、さすがはハー
ラン・エリスン。←考えすぎ。
--
AMAUMA