StarShip Operators SE:07
携帯@です。
この記事は、スターシップ・オペレーターズについて突っ込みを入れつつ
擁護するものです。
# 今回は突っ込み所が少なかったので物足りない気が(ぉぃ
SE:07「スターダスト・メモリー(前編)」について
^L
●総論
原作第3巻、オペレーション12「スターダスト・メモリー」の前半。ページ数にして40
頁弱に過ぎません。作戦会議と戦術シミュレーション、シノンと機関長のフラグ立てイベ
ント(嫌〜)からなるお話ですが、作戦会議と模擬戦を並行して見せるアニメオリジナル
部分も相当含まれる演出が中々上手く飽きさせません。結果、アマテラス出撃までを上手
く盛り上げることに成功している風に見えます。
それはそれとして、レンナが死んでもアマテラスクルーがあまり悲しみを引きずらずに
淡々と任務をこなしている風なのが、かえって悲しい。シノンは引きずっていたみたいで
すが、機関長と何だか良い雰囲気になって癒されてしまうようで。
やはり本作、話を急がずにじっくり描けば普通に面白いのでは…と実感させるお話でし
た。
ただ前からの不満もあって、シミュレーションが2Dで描かれていたり、細かい部分の
SF描写が中途半端……。シリアスな作風にするなら、細かい部分もちゃんと描けばもっ
と良いのに…。
●君が香月艦長補だね
王国に宣戦布告に呼応して発生した惑星国家シュウ地上軍によるクーデター。
それに巻き込まれ戦死したレンナの葬儀が軌道宇宙港でアマテラスクルーとシュウ宇宙
軍の軍人が参加してしめやかに。もちろん、銀河ネットワークでこの模様は放映されてい
る様子で、葬儀のシーンの後でキスカが葬儀の終了を告げているのがちょっと興醒め。
ああ、本当にレンナが死んでしまったのだなとしんみり。
西暦2300年とはいえ、地球の国家の枠組が惑星国家にも残されているのがSSOの世界。
遺影や位牌、線香と葬儀は日本の仏教式。お坊さんはどうしたのかなぁ。
中国系のシュウでこれらの品を調達したというよりは、元々軍艦で戦死までいかずとも
殉職の危険が常にあるアマテラスで葬儀用の品が用意されていたと考えるべきでしょう。
「ジパング」でも護衛艦に搭載されていたみたいですし(実際はどうだか判りませんが)。
未来世界になってもこの辺りの風習は変化しないという描写は悪くないかと。ところで、
扉の向こうにレンナの棺が消えて行ったけど、埋葬形式はどうしたのかなぁ。
葬儀終了後、レンナが消えて行った扉の前で立ちつくすシノン。
彼女の前に現れたのは、シュウの宇宙戦闘艦シェンロン艦長、ウォンだった。
●今度こそアマテラスは、星くずと化すのです
シュウ星系に集結した王国軍戦闘艦は四隻。
当初よりアマテラス監視の任務につき、四隻の中で最大の大きさである重装巡航艦コン
キスタドールに集まった戦闘艦艦長とヘルマン報道官。
一応、書かないと自分でも忘れるので出席者一覧。会議中名前が出なかった人もいるの
で。
某擁護集より引用^^;;;;
http://eswat.k-server.org/sto.htm#cara
>>・デュール・エルロイ提督
>>(重装巡航艦(ヘビークルーザー)コンキスタドール艦長)
髭親父。キビも属していた連合から寝返った経歴から、王国に対してはひねくれた物言い。
実戦経験は豊富。
>>・ルイス・ベルモント提督
>>(高速突撃艦(フリゲート)マリアナ艦長)
目に傷の親父。ファレス提督亡き後、実質的にNo.2? 偉そう。
>>・ハルラール・ナジャ提督
>>(機動突撃艦(スキッパー)リサ艦長)
提督というよりは技術屋。ショートワープによる攻撃を行うリサを開発。
>>・リー・ユン・スク提督
>>(装甲砲撃艦(コルベット)レイテ艦長)
>>ハンス・ゲオルグ・ヘルマン(報道官)
眼鏡。作品上おどおどした態度なのは、彼が王国士官学校一期卒業生であり、一番の若造
で遠慮しているから。
>>・ハンス・ゲオルグ・ヘルマン(報道官)
ご存じ口先で戦争をしている報道官。当然、他の艦長達からの受けは良くない。
この会議の司会を務めるのはヘルマン報道官。この場での格上に当たるベルモントに報
道官と言われ、反駁するヘルマン。実は、最高会議議長によりヘルマン報道官が今回の作
戦司令に使命されていたのだ。ベルモントは驚きを隠せないが、議長の決定には逆らえず。
ヘルマンは一応少将の階級も持っている軍人なのですが、宇宙戦闘の経験も無い(は
ず)のに作戦司令にするのは、数的優位があるとはいえあまりにも無謀としか。原作によ
れば、ヘルマンは何故か議長のお気に入りなのだそうですが、それが語られないアニメで
もその辺りの雰囲気は汲んで頂けるかと。
ヘルマンに作戦について尋ねたエルロイ。しかし、数で倍する上新鋭艦とはいえ士官候
補生が動かすアマテラスと、老朽艦のシェンロンを相手にヘルマンは作戦など気にしてい
ない様子。
あの、これまでアマテラスの実力を目の前であなたも見て来たでしょう。あなたの目は
節穴ですか? それと、エルロイのコンキスタドールは王国の精鋭ではあっても生え抜き
では無いのですが…。作戦開始当初から、不安を感じさせるヘルマン作戦司令でした。
●シノン。荒れているな
王国戦艦四隻との戦闘を頭の中でシミュレートしながら歩いているシノン。しかし、ど
うやっても上手く行かない様子。
そんなシノンに声をかけた機関長のコウキ。レンナのことで自分を責めないように。そ
んなコウキの最も過ぎる言葉にもシノンは耳を貸さず、それどころか。
シノン「私は…何時もと変わらないです。機関長こそおかしいですよ。私をからかう時間
か在る程、暇とは思えませんけど。急ぎますから」
レンナの死に衝撃を受けているとはいえ、ミユリ以外の第三者の前では営業スマイルと
迄は行かずとも、平静を装うことが出来るのがシノン。アニメでもSE:01でミユリが「相
手の望む姿を演じることが出来る」ようなことを言っていたので、その設定に変化は無い
筈なのですが。
それだけ、メル友レンナの死の衝撃が大きかったということでしょう。
SE:02でイリキが死んだ時、シノンが悪くないとメールを寄越したのはレンナ。そのレ
ンナが死んでしまうと言うのは何とも。
ところでアニメではどうやら語られない様子なので、どうしてレンナが特にシノンに対
して謝らないといけないと言っていたかについて。
実はレンナはシノンの父親が優秀な成績で大学を卒業しながら保父の道を選び自由主義
的な教育を行っていたことで無政府主義者なのではと警戒、その娘のシノンが首席で防衛
大学に入学して来たことでマークしていたのです。しかし、シノンが自衛隊に進むつもり
が無いと判明した時点で疑いは晴れ、今では普通にメル友をしていた…と原作では本人に
直接語っています。
ただ一人の人物に対して偉い気の使いようですが、宇宙戦闘艦=軍事力となってしまっ
た結果、只一人の人物が世界に与える影響が大きくなってしまい、軍人の政治的信頼性は
現在よりも高まっているということで。
それにしても、この機関長とシノンのシーンは露骨なフラグ立てですね。
原作だとこの辺りの恋愛感情の発展は唐突と感じたのですが、アニメではシノンがサン
リの告白を見て「良いな」→宇宙港で機関長に褒められて嬉しい→今回の展開と、順を追
っているのは当たり前とはいえ好感。
でも、フラグはフラグでも、本作の鬼畜脚本(前回の展開を見る限りそうとしか)を観
る限り、別のフラグが立ってしまった可能性も。原作のあの辺りを改変
すれば可能な気が……。
アレイ「シノン。荒れているな」
ミユリ「判るけど、良くないな」
さて、シノンと機関長の様子を見てしまったアレイとミユリ。
シノンが気付かず去ってしまったのは兎も角、二人の横を通り過ぎた機関長がバツの悪
そうな表情とかを見せずに通り過ぎてしまったのが意外。そんな表情を見せる余裕も無い
程、シノンに冷たい反応されてショックだったのかもですけど。
ミユリの親友思いの台詞が良い感じですね。
●数的有利はこちら側にあるね
キスカに模擬戦の相手を依頼したシノン。艦長であれば司令官の気持ちが分かるという
考えらしい。そして、ユウキ技術士官に模擬戦のデータを戦闘プログラムに反映して貰お
うというのだ。
キスカが随分と機嫌良くシノンの言う事を聞いていますが、原作でもシノンは理由は不
明ながらキスカに何か余裕のようなものが出て来たと感じていて、アニメ版でもそれは同
様であると考えられます。で、余裕の理由ですが…前回観れば判りますよね。^^;;;;
王国の戦闘艦は四隻に対してこちらは二隻。
二対一の戦闘では勝利の確率は80%であり、ヘルマンは一気に寄せて粉砕する作戦を提
案。
シノン「勝ちは勝ちだけど、戦艦二隻を失ってるわ。絶対的に有利なはずだったけど、今
の戦法でよしとするのかしら」
キスカ「条件は完全勝利かい。だったら、先にそう言ってくれないかな」
キスカの作戦はヘルマンの作戦とまさに同じ。模擬戦には当然時間がかかっている筈な
ので、王国軍の会議とキスカ達の模擬戦が同時並行的に行われている訳では無いでしょう
けど、王国の会議での提案とキスカの作戦が完全に被るように描写されている構成になっ
てますね。これは中々良かった。
原作では、王国軍が作戦を定め、二隻ずつで侵攻して来ることが明らかとなってからキ
スカとシミュレーションに臨んでいます。で、キスカは二隻ずつで侵攻して来ると主張、
シノンは三隻でアマテラスに向かってくると考えていて、予想が当たったことがキスカが
機嫌が良かった理由の一つとなっています。
●構わないよ。僕は何度でも
エルロイはアマテラスを沈めるためには後一隻宇宙戦闘艦の派遣を要求するよう提案。
確実にアマテラスを撃沈するには三隻の宇宙戦闘艦が必要だというのだが、ベルモントは
アマテラスを海賊船と侮り、近接戦闘艦と長距離支援艦の二隻ずつで敵に当たる作戦を提
唱。
険悪な空気が流れる中、作戦司令官ヘルマンはエルロイの意見も一理あるとしつつ、五
隻の戦闘艦を投入し確実に勝利出来る態勢を整えると、アマテラスが逃亡してしまう懸念
があると言うが、エルロイはそれが銀河ネットで放映されればアマテラスは大衆の支持を
失うと言うのだった。
この辺りに挿入された模擬戦のシーン。シノンに対して勝利を続けるキスカの戦法もシ
ェンロンとアマテラスに二隻ずつ当てる戦法だったようですね。王国のこの戦法は伝統的
なもので、キスカは既知の戦術の範囲では優秀ってことでしょう。上記のように、シミュ
レーションを行うタイミングが違うようなので、純粋にキスカが作戦を考えたもののよう
です。
ヘルマンの懸念とエルロイの反論は原作ではもう少し踏み込んでいて、五隻の宇宙戦闘
艦を投入すれば、ヘルマンは五隻を集中すればアマテラスの逃亡をシュウ国民が認めると
懸念していて、エルロイは理性では理解出来ても、感情では支持しないだろうと言ってい
ます。
ヘルマンも報道官なのだから、エルロイと同じ発想で出来てしかるべきですが、リオが
前回指摘したように独裁国家出身だけに今一世論というものが良く判っていなさそうな雰
囲気。
●残ったシェンロンは、コンキスタドール一隻で沈めてご覧に入れる
増援策を否定されたエルロイは、コンキスタドールがシェンロンに当たり、残り三隻
(レイテ、マリアナ、リサ)でアマテラスに当たるという作戦を持ち出す。
この後で挿入された模擬戦でもキスカがコンキスタドール一隻でシェンロンを撃沈、ア
マテラスを残り三隻で撃沈する絵になっています。キスカがこの作戦を考えたのは、その
前の模擬戦のシーンでミユリが観測した敵艦の観測データを元にしたのだと推測されます。
王国軍四隻のうち、コンキスタドールだけはアマテラスやシェンロンと同じ万能型の戦闘
艦で、性能はほぼ同等。アマテラスには3対1で戦えば確実に勝利出来るということで。
この部分、原作ではシノンが予想して一番恐れていた王国の戦術ですが、キスカが考えた
ことになってます。ここら辺で、彼が首席たる所以を見せようということでしょうか。後、
彼の話し方が原作に比べて大分柔らか目。
しかし敵役で勝利したからって機嫌が良いというのも何かが違うような。
シメイ「先陣の二艦が側面に回り込めば、もっと速く決着がついていたね。アマテラスの
回頭性能は、それ程良くないから」
キスカ「成る程。戦闘艦の進行速度と、進行方向を微調整すれば、まだまだ行けるな」
技術士官とキスカの会話もアニメオリジナルシーン。次回のためにわざわざ挿入した
シーンと思われます。記憶力抜群なシノンもこの会話を覚えていて、作戦を立てる際に意
識したんじゃないでしょうか。
新鋭万能艦のアマテラスですが、欲張った性能で質量が大きく回頭性能だけは良くあり
ません。この世界、宇宙戦闘では敵艦に頭を向けるのが常識で、被弾可能性もほぼ正面に
集中するため装甲は艦の正面に偏っています。なので、敵艦に横腹や背後を取られたら拙
いということらしいです。今の空中戦と通じる部分があります。
●王国の実力を銀河中へ見せつけてやろうではないか
エルロイの作戦にヘルマンはコンキスタドールが1対1になってしまうと懸念。しかし、
コンキスタドールは1対1の戦いを3度行いその全てに勝利しているとエルロイは自信
満々。リー、ナジャ両提督もこれを支持。
しかしヘルマンは連合から寝返った艦であるコンキスタドールが常に最前線に立たされ
ると、王国の公平さが問われかねないと懸念、エルロイは今更と言うが、ベルモントも王
国伝統の作戦で勝つことに意味があると主張、結局二隻ずつでアマテラスとシェンロンに
対するという作戦が採用されてしまう。
王国の公平さを気にするヘルマン。報道官として尤もな考えとは思うのですが、実はコ
ンキスタドールにヘルマンは乗船しているので、自分が危険な場所に居たくない。とは言
え、王国軍人として危険な場所から逃げることも出来ないので、もっともらしい理屈をつ
けた模様。原作ではその当たりのヘルマンの思惑もバレバレで、エルロイに他の艦への移
乗を薦められたりもしています。
何度やっても模擬戦で勝利出来ないシノンは、模擬戦のパラメーターを調整した結果、
ある作戦を思いつく。
●判らないことばかりですな。最近
戦いを前にして風水師を招いていたシェンロン。
シノンは輸送艦と旧型のシャトル、ブースターをシュウ軍に要請していたが、ウォンに
はその意図が理解出来なかった。ええと、輸送艦で何を運ぶのかという部分が意図的に隠
されてますね。次回のお楽しみかな。でもこういう小艦艇を使った戦術って銀英伝ですよ
ねぇ…。
シノン「重装巡航艦コンキスタドールの武装は、4000口径のプラズマキャノンが一門と、
300ペタワット級のレーザーキャノンが一門、それに随伴する小型艦、コードネー
ムドラゴンフライは、二時間前に先端部を切り離しています。武装はパルスレーザー
以外搭載していません。もう一方の中型艦、ハンマーヘッドは、艦首部分に武装は
ありませんが、装甲が強化されていることが予想されます。攻撃兵器は艦の周囲に
展開されるものと思われます。随伴の小型艦、コードネームヘッジホックは、レー
ザーキャノンを4門装備しています。今のところ、敵艦隊からの魚雷等の発射は確
認されておりません」
キスカとシノンは作戦協議のためシェンロンを訪問。シノンは観測データを元に王国軍
の装備について説明。
銀河ネットワークの要請で戦況説明にアマテラスはシノンが描いた猫さんマークのシン
ボルとなっています。確か原作では天使だった筈…。また、アニメでは縮小イメージだっ
た敵艦とシェンロンは、原作ではそれぞれシノン作のイラストでした。西暦2300年になっ
ても日本は漫画・アニメの先進国で、教育課程にまで漫画が組み込まれ、日系人は皆漫画
が描けるというのがSSO世界の常識らしいです。ただ、猫さんマークは無いと思います。
関連性無いじゃん。
それと、「赤い点」は原作では敵艦のことでした。光学観測で敵艦のイメージが判って
いるので、敵艦が赤い点はそもそも無いだろうということでしょうけど、いつの間にか話
が逆になってます。
アマテラス、シェンロンと同じ設計思想のコンキスタドールは別として、中型艦ハン
マーヘッド(=レイテ)は装甲強化型、ヘッジホッグ(=マリアナ)は高速機動が売りの
王国らしい船。ですが、ドラゴンフライ(=リサ)は発射速度は高いが射程の短いパルス
レーザーのみを装備した先端部を切り離した以外武装らしい武装を搭載していません。
シノン「アマテラスの人工能が下した推論ですが、ショートワープによって、近接戦闘に
持ち込むのでは無いかと」
この世界、ワープは星系内では重力の影響で正確なワープアウト地点を算出出来ないこ
とから行わないのですが、ドラゴンフライはワープアウト計算に特化したコンピュータを
搭載することによりショートワープを可能としたということらしいです。デスラー戦法で
すな(違)。
アニメでは描かれてませんが、ワープアウト計算は質量が大きい程面倒なので、先端部
はパルスレーザーしか「搭載できなかった」模様。それと原作ではコンピュータそれ自体
は王国にあって量子共鳴通信でリンクしていました。
ウォン「ハンマーヘッドの前面装甲は、シェンロンのプラズマキャノンでは通用しそうに
無いしな」
ちなみに、シェンロンのプラズマキャノンはコンキスタドールと同じ4000口径。アマテ
ラスは4600口径です。シェンロンがその分艦が小さいので運動性能に優れる訳ですが。
シノン「ドラゴンヘッドが随伴するコンキスタドールは、連合の戦艦三隻を沈めてします。
実戦で性能証明された艦と戦って頂くのは、心苦しいのですが」
シノンちゃん、実戦経験は無いとは言え熟練の軍人にその言葉は失礼。^^;;;;
そしてシノンは敵艦の予想進路を元にシミュレーションの結果を見せる。
それを見て驚愕するウォン艦長。
副長はアマテラスの要請書の意味を理解します。
キスカ「考え得る限りの戦術を試してみた結果です」
ウォン「しかし、これは空くまでもデータ上のことでは無いのかね」
シノン「お言葉ですが、戦術予測は現代戦では不可欠だと思います」
ウォン「とは言えこの予測はあまりに」
シノン「我々のデータは、実戦に基づいたものです」
ウォン「!」
キスカ、会議での出番はここだけ。^^;;;;
シノンが実質的な作戦司令官であることがバレバレですが、だからと言って虚勢を張っ
たりはしないのが彼の良い所? ただ、王国の予想戦術は自分が考えたというプライドだ
けはあり、ここで口を挟んでます。
シノンの作戦は確かに机上の空論。しかし、既に王国戦闘艦三隻を沈めた実績を持ち出
されると、ウォンも要請を認めざるを得ません。
●我々の行動は、後の歴史家が評価してくれるだろう
シノン達が去った後、お茶を飲んでいたウォンと副長。
演習場のセオリーに囚われていたウォン達は、シノンの戦術に驚嘆。
ウォン「彼らの導き出した作戦は、実戦経験の無い我々には思いもつかないものだったよ。
時代は変わったようだ。しかし、そう簡単には変われんよ」
副長「そうですな」
ウォン「我々の行動は、後の歴史家が評価してくれるだろう」
副長は作戦を変更しなくてはいけないと言い、ウォンも肯きます。
元の作戦と変更後の作戦については…次回解説されるかもしれないので、ここでは書か
ないでおきます。
それにしても戦闘艦に「国敗山河在」の書は無いだろう。^^;;;;
●機関長に謝った方が良いと思うよ
戦闘準備で忙しいアマテラス。そんな中、ミユリはシノンを呼び止め機関長に謝った方
が良いと言うのだが、シノンは何のことだか判らない。
ミユリ「あ…。やっぱり、判って無いんだ」
シノン「え?」
ミユリ「この間は済みません位、言っておくのよ」
何のことだか判らずとも、親友の助言をきっちり受け入れて謝りに行くのね、シノンち
ゃん。
機関長「作戦通りの速度は十分確保出来る。また過酷な要求出したんだって?」
シノン「え…。あ…まぁ…」
機関長「あ…。そういうつもりで言ったんじゃ、無いんだ」
シノン「私…みんなに負担かけてますね。機関長にも」
機関長「機関長か…固いね」
シノン「おやっさん…ですか?」
機関長「それは止めて」
シノン「フフ。フフフ…フフフ」
機関長「ハハハ…安心したよ」
シノン「え」
機関長「何もかも一人で背負うこと無いぞ。みんなで戦ってるってこと、忘れるなよ」
シノン「はい。ありがとうございました」
ブースターの取り付け作業中だった機関長。
「おやっさん…ですか?」の辺りの二人の会話、ほのぼのしてて良いですなぁ。レンナ
を失った悲しみを癒す機関長……って、フラグ立ちまくりやん。嫌ぁぁぁ。
でも、死亡フラグも同時に立っていても本作では不思議では無いぞ。
●アマテラス出航
アレイ「僚艦シェンロン、発進しました。奉還上空を通過。シェンロンより入電。武運を
祈る。ウォン艦長です」
作戦準備、出航準備を踏んで遂に王国との艦隊戦に望むアマテラス。
シェンロンに続きアマテラスも出航。いやがおうにも盛り上がって来ました。
●次回は…
「スターダスト・メモリー(後編)」
では、また。
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