AIR 第五話
携帯@です。
AIR 第五話「つばさ -wing」について雑感など。
そう言えば劇場版が始まったようですが、どれ程混んでいるのだろう…。
^L
●アバンタイトル
往人の母「海が見たいって、その子は言ったの。だけど、連れてってあげられなかった。
やりたいことが沢山あったの。でも何一つしてあげられなかった。夏は未だ、始まっ
たばかりなのに」
アバンタイトル。着物姿の往人の母が、海の上と思われる場所で子供の往人を撫でてい
る描写。しかし気が付くと、母の姿は無くなっていて…という往人の夢。
往人の母のモノローグ。往人とやりたいことが沢山あったのに、してあげられなかった
という後悔の念という所でしょうか。今でも思念だけ生きていて、往人達を見守っている
とか?
夢から覚めた往人。差し込む朝日をバックに納屋の扉を開けた観鈴。
往人の前でしゃがみこんだ時のスカートの捲れ具合や足の描き方が素晴らしい。
●私もね、あの羽根を見た時、何だか不思議な気持ちになって@観鈴
朝。登校途中。話しかける観鈴に往人は上の空。昨晩見た、母との思い出についての夢
が気になっていたらしい。それはそれとして、前回羽根を見た時に観鈴も何だか不思議な
気持ちになってという辺りが気になります。
そして、未だ続いている観鈴の不思議な夢。
観鈴「うん。夕べの夢はね、今までとは全然違ってた。月が浮かんでて、凄く明るかった。
あたし、空に昇ろうとしてた。身体中がずきずき痛んで、ずっと高くまで。そした
ら、声が聞こえてきたの。(略)沢山の人の声。みんなが私を閉じ込めようとして
た。耳の中がわんわん鳴って、それ以上、上れなくなって…」
観鈴が翼を持った少女で、空に昇ろうとしたけど果たせず、周囲の普通の人間達に捕ら
えられて…というような話を連想してしまいます。ただ、往人はこれに対して何も答えず、
これを聞いて何を感じたのかは判りません。何も感じなかった訳は無いと思うのですが。
そして…今日も今日とて転んでしまう観鈴ちんでした(笑)。それを唖然と見つめる往
人の表情も由。
●またただ働きか@往人
霧島診療所の前で、幼い姉妹に人形劇を見せた往人。今日の姉妹は素直に往人の人形劇
に大喜び。人形が転んだ時に心配して、立ち上がると拍手する素直な姉妹が何とも良いで
すね。ところで、EDテロップには「幼い姉妹 田中かほり」とあるのですが、一人二役
なのかな。
芸をする往人の横に居たポテト。佳乃は飼育委員で学校に行っている…という話をポテ
トから聞いていた往人。何時の間に会話が出来るようにと思ったら、自分で突っ込んでま
したね(笑)。
●ねぇねぇ、明日もハンバーグ作ってくれる?@みちる
堤防で観鈴の帰りを待っていた往人。だが、観鈴は姿を現さず。
普通なら、学校に様子を見に行くと思うのですが、彼が探しに出かけた先は美凪やみち
るの居る駅の跡。ここに来る前に学校に出向いたのかもしれませんが、そうであれば観鈴
が発作を起こしたということも判った筈なのに。
駅では、みちるが美凪が作ったらしいハンバーグ弁当を食べている最中。
食べる時に、擬音を口にしながら食べるみちるってば。
往人に何かを言おうとして、飲み込んでからにしろと突っ込まれたみちる。往人に何か
言うのかと思ったら、きちんと「ごちそうさま」していて、意外と礼儀正しい? …と思
ったら、その次の瞬間に往人の頬に手を伸ばしてつねってました(笑)。ところでこの
シーン、第三話の佳乃が首を絞めるシーンにそっくり。
負けじと、みちるの頬をつねり返す往人。が、美凪に言われて手をみちるが手を離した
所為で、弁当とお茶毎倒れてしまった往人でした。
美凪の父はこの駅の駅長だったそうで、駅舎の中でシャワーを使わせて貰った往人。鉄
道が廃止されたのに、駅舎の水道とガスが生きているのか。
美凪の父の今の仕事について聞いた往人。美凪が答えないというのは、離婚しちゃって
遠くにいるのか、そもそも生きていないのか…。
そして今回も美凪からはお詫びの印にとお米券のプレゼント。ですが相変わらず往人は
余り嬉しく無さそう。
それとは別に、美凪が取り出した小瓶。昨日、みちるがゴミから掘り起こした小瓶です
が、その中には美凪が父から貰った星の砂が。それをみちると往人に分ける美凪。美凪に
とって、往人はみちると同じ位大切な存在になったということらしい。
●だから、私が部長さん。少数精鋭です@美凪
学校まで観鈴を探しに来た往人達。既に生徒達は下校した後で、観鈴の下駄箱にも靴は
無く、遅くまで残っていて、往人が美凪と遊んでいる(違)間に先に帰ってしまったとの
結論に。
往人に、この後の予定を聞いた美凪は、往人とみちるを屋上へ誘う。
実は天文部だった美凪。もっとも、部員は部長の美凪一人だけ。そして、みちるですら、
天体観測に連れて来たのは初めて。
美凪「今日は、三人で天体観測をしたかったんです。あの子は、国崎さんが好きみたいだ
から」
みちるは、美凪と二人の時は往人の話ばかりをしているとか。つまり、美凪のお膳立て
で天体観測のデート(違)?
美凪「私には判ります。あの子は、私の半身ですから(略)私とみちるは、ずっとこうし
て、一緒の時を過ごして来たんです」
むむむ? みちるが美凪の半身? 親友にしか見えなかったけど、それ以上の何がある
んだろうか…と思わせておいて、「可愛い~。ぽ」とギャグ顔になるのが何とも。成る程、
百合ですか(違)。
美凪「ずっと、一人で旅をされてるんですよね。こういう時を過ごされたことはあります
か? 自分以外の誰かと、共にいる幸せ。誰かのために、生きられる、喜び」
あった筈なんだと答える往人。母との思い出、実は幻でしたということは無いだろうな。
それと、このような発想が出来る美凪は、自分以外の誰かと共にいる幸せを感じていない
ということなのかな。この後で判ってくる真相から考えるに。
●ぽ。実は私もちょっぴり自慢に思っちゃってます@美凪
みちると途中で別れ、美凪を家に送って行く往人。みちるの方は送っていかなくても良
いのか。ま、みちるならば痴漢如き打撃技で撃退してしまいそうですけども。
帰り道、美凪の背が高いことに気付く往人。女性に背が高いというのはNGワードと思
ったら、美凪も少しは気にしたらしい。それに対して「スタイルが良いというのは長所」
って、更にNGワードを重ねているようにしか見えない往人。それって美凪の胸がでかい
ということと誤解されそうな…。
ちょっぴり自慢に思っちゃってますという美凪。ええっ!? 胸が? …と思ったら。
美凪「背が高いと、その分だけ空に近いですから」
何だ、やっぱり背の話でした。美凪の家まで彼女を送り届けた往人。真っ暗に思えたそ
の家から顔を出したのは、美凪の母。母は往人のことを覚えていてお礼。そこまでは良い
のですが、美凪に向かって発した一言には吃驚。
美凪の母「すみません。わざわざ娘を送って頂いて。さ、中に入りなさい。みちる」
えええっ!? 美凪とみちるのことを母上は取り違えている様子。すると、あのみちるは
一体…。
●あ…往人さん。おはよう@観鈴
往人が神尾家に戻ると観鈴は既に帰宅していて、自室には宿題頑張ってますとの札が。
往人が部屋に入ると、観鈴は机に突っ伏してお休み中。
補習が遅くなるなら言ってくれればと文句を言う往人に忘れてたと言う観鈴。でも、実
は……。こんな事情では、言う事は出来ませんな。
さて、観鈴のやっていた宿題とは自由課題。観鈴は絵日記をつけていたようです。では、
何を書いているのかな……。
7がつ25にち 月ようび てんきはれ
往人さんが駅で遠野さんたち
ににんぎょうげきをひろうした。
たのしそうだったよ。やったね。
よる神社で往人さんが
クビをしめられた。クビにあざがのこってし
まった。いたそうだけどだいじょうぶ
かな。しんぱい。
32℃
7がつ26にち 火ようび てんき はれ
往人さんといっしょに霧島さん
をさがしにいった。霧島さんは
神社で
とても、高校生(中学生?)とは思えない内容です。それ以前の問題として、確かに嘘
は書いてないけれど、この内容をそのまま学校に提出するつもりだったのかよ!
●遊べる…。頑張らないと、頑張らないと@観鈴
テレビを観ていた往人と観鈴。テレビを消してしまい、トランプをやろうと持ちかける
観鈴。あまりのしつこさに、遂に往人もトランプをすることに同意。
頭を使わない奴にしてくれって、神経衰弱って思いっきり頭使うじゃん!
トランプを床に並べようとする観鈴。トランプを取り落としてしまい、終いにはばらま
いてしまう。それをきっかけに、観鈴は泣き始めてしまう。そんなにトランプをする友達
が居るのが嬉しいのか…と思っていたら、意外な展開に。
観鈴の目からは涙が溢れて止まらず、膝はがくがくと震え。この足が震えている描写が
凄い。しかし、トランプをしようとした瞬間にこんな反応を示すとは、何か過去に余程怖
い思いをしたからという風にしか見えないのですが、実態はどうなんでしょうか。
晴子「あの子、小さい頃からずっとなんや。誰かと友達になれそうになったら、ああなる
んや」
観鈴が泣き出して止まらない。そんな状態の時に戻って来た晴子さん。流石に今日は、
バイクが突っ込んだ音は聞こえません。
観鈴を落ち着かせている間、晴子の願いもあり外に出ていた往人。往人を迎えに来た晴
子は、観鈴が小さい頃からずっと、友達になれそうになったら泣き出してしまうというこ
とを教える。そんな症例があるのかは判りませんが、友達になりたいという思いが強いの
に、どうしても普通に接することが出来ない病気があるとすれば、それはもの凄く辛そう。
成る程、晴子さんが往人に「ずっと友達で」と言った意味が分かりました。
観鈴が時間通りに往人の前に現れなかったのは、観鈴が学校で発作を起こして、晴子が
バイクで迎えに行って家まで送り届けたから。
あれ? そう言えば佳乃と友達になれば良いと言っていた往人。そして観鈴も佳乃のこ
とを心配して、友達になろうという態度を見せていたはず。
そして今日は佳乃が登校していた日。観鈴ちんが発作を起こした原因って…。
●お母さんはね、ホントのお母さんじゃないから@観鈴
このまま一緒に住んでいると発作が起きるからと、神尾家から出て行くことにした往人。
だが、学校の送り迎えはこれまで通り続けると言い残して。
駅を新たな寝場所とした往人は翌日、約束通り観鈴を学校に送って行く。
自分の所為で家に居られなくなった往人を寂しくないと心配する観鈴。
寝起きするのは一人でも、知り合いはいつの間にか増えたからと返す往人は、お前にだ
って友達が居るだろうと。あの、昨日晴子さんから聞いた話を忘れちゃったんですか?
観鈴がこれまでも言っていたように、彼女は友達が欲しいのに作ることが出来ないんです
よ。割と無神経な往人でした。
晴子がいるという往人。しかし、晴子は観鈴の母では無く、叔母でした。
観鈴「晴子さんは、本当は私のおばさん。私が変な子だから、おしつけられたの。晴子さ
んは嫌がったんだけど、結局、私はここで暮らすことになった。でも、晴子さんに
迷惑かけたくないから、一つ屋根の下で、別々に暮らしてるの。だから何も言わな
い。私、本当に邪魔者だから。これ以上、迷惑かけないように、何時も一人で遊ん
でいるの。変なジュース探したり、トランプしたりして」
観鈴が幾ら変な娘でも、叔母さんに押しつけられた、と言うのは随分と奇妙な話です。
父親らしき人物(…と決めつけてます)は以前出ていましたから、離婚した後で母親に引
き取られ、母親は死亡…という辺りでしょうか。
晴子さんと共に過ごす時間が少ないのは、生活時間が合わないというだけで無く、迷惑
をかけたく無いので敢えて同じ屋根の下、別々に暮らしているだけということらしい。変
なジュースって、まさかどろり濃厚ピーチ味に解説があるとは思いませんでした。
そして、何時ものように観鈴に笑っているように言う往人。そして何時もの「ブイ」
●シャボン玉って綺麗。空っぽで、お空みたいで@みちる
流石に昨日のことが気になったのでしょう。往人は霧島診療所には立ち寄らずに駅へと
向かいます。そこには、みちるが一人。美凪が来ないことで、何か悪いことをしたのかと
気にしているみちる。シャボン玉をしようとして上手くいかないみちるからストローと液
を取り上げ、自分でやってみせようとする往人。
間接キスと騒ぐみちるですが、実際に往人が見事なシャボン玉を飛ばすと、今度は大喜
びでもう一度とせがみます。
結局、駅には来なかった美凪。往人は美凪の家に行こうとしますが、みちるは行きたく
ないと言います。昨日の美凪のことを母がみちると呼んだ件と言い、かなり奇妙です。
●うちに、娘は居ませんけど@美凪の母
観鈴を家まで送った後、晩ご飯の誘いを断って美凪の家に行った往人。
しかし、美凪の母は往人のことを覚えていないばかりか、家には娘は居ないと言って扉
を閉ざしてしまう。
そこに現れたのは、霧島聖。彼女は、美凪の母が心を病んでいたと教える。
美凪のことを亡くなってしまった次女と思い込んでいて、そして突然、次女が死んだ事
実を受け入れたら、今度は美凪のことも忘れてしまい、二人の娘の存在が美凪の母から消
えてしまったとのこと。
●私には、妹がいる筈でした。みちるという名の、大切な妹が@美凪
校舎の屋上で、美凪から真相を聞かされる往人。みちるはやはり、美凪の生まれてくる
はずだった妹の名。美凪がお父さんっ子だったために寂しい思いをしていた美凪の母。普
通、母親と一緒に居る時間が長いのだから、そんな寂しい思いはしないと思うのですが、
駅長だっただけに美凪は仕事場の方に居続けていたんでしょうかね。
みちるを流産してしまった夢を見たことを切っ掛けに現実を受け入れた美凪の母は、美
凪を見て「あなた、誰」と言い出します。
自分の前にいる母が自分のことを認識しておらず、居もしない妹の姿を演じ続けていた
美凪。
美凪「これが私の夢の終わり。みちるとして生きてきた、私自身の夢の終わりです。私の
翼はもう、飛ぶことを忘れてしまった。私はずっと、はばたく真似だけを繰り返し
て来ましたから。飛べない翼に意味はあるんでしょうか」
ずっとみちるの姿を演じ続けていたので、本当の自分が判らなくなって、これからどう
すれば良いのか判らなくなっているんでしょうか。
そして既に死んでいたみちる。今、現実にいるみちるの正体は一体。
幽霊? みちるという妹が居ることが美凪の夢でもあったとすれば、美凪が何らかの形
で夢を実現化させてしまったもの? それとも、みちるも美凪の夢を演じ続けていたとい
うことなんでしょうか。う~ん、ゲームを知らないので判りません。
●次回予告
みちる「お帰りなさーい」
往人「俺よりお前の方が、旅には向いているのかもな」
往人「一緒に来ないか、遠野」
みちる「やっぱり、このままじゃ駄目だよ」
往人「お前に見せてやりたいんだよ。世界をな。夢なんかじゃない。本当の世界を」
美凪「全ては私の罪から始まってしまったこと」
第六話 ほし -star-
# 駆け落ちエンド(違)?
では、また。
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