石原@ザ・ランスです。

In article <Zw_fd.9$5s1.4@news7.dion.ne.jp>, dh.shiozaki@s3.dion.ne.jp says...
>地球自転との関係で、回転していると見るべきか、否か、同期して回転している
>から静止しているとみるべきか、軸対象の磁場の回転は意味が無いのか、が
>知りたいのです。

軸対称でない場合には、静磁場という近似が高い精度で成り立つ。つまり
地球と一緒に自転してると考えて良い。
ならば、磁極を自転軸に近づけて行った極限としての軸対称の場合も
自転してると考えるのが合理的じゃないか?
その場合だけ自転しないと考えるのは不自然じゃないか、と私は考えます。
ただし、検証の方法がないから、「意味がない」のですが。

>
>電磁気の電磁誘導の説明では、磁速密度の「変化」で説明されていますが、
>磁束密度の「回転」という言葉での説明は、見当たりません。
>
>具体例1は、最初の質問の最後の方に書いている。
>> 思考実験の問題:
>> 地磁気による北向きの磁界が自転して_いない_として、
>> 上下鉛直方向の導線(銅線)を置くだけで、
>> 導線は、地球自転とともに、東向きに移動しているから、
>> 銅線の上下端間に起電力があらわれるか

もう一度、電磁誘導は磁速密度の「変化」で起電力が生ずることを確認しましょう。
軸対称の場合、東西方向に磁場の変化はない(自転していようといまいと)。
磁場の変化のない所をいくら通っても、起電力は生じません。
これは電磁気学の初歩です。
そして山本教授が、「回転しているかどうかは意味を持たなくなります」と
おっしゃってるのには、このことも含まれてるんですよ。
この程度のことで自転の有無が検証できるんだったら、「意味がない」とは誰も言いません。

>具体例2は、
>東西方向に走る新幹線があって、車両上の、上下に垂直な導線には、
>導線の両端に、地球磁場と、導線の移動から、電磁誘導によって
>わずかかもしれないが、誘導起電力が発生してるはずではないか?

こちらは原理的には考えられますね。
ただしそれは地磁気が軸対称じゃなくて、東西方向にも磁場は変化してるからです。
しかし通常の測定にはまずかからないほど微弱でしょう。

-- 
 石原 幸男
<Yukio Ishihara of theR.A.N.S.>
 ishihara@y.email.ne.jp
 http://www.nn.iij4u.or.jp/~therans/
黍粥は塩に椰子油にサザエ・イソノ祝う隣で虚仮にするまで(詠み人しらず)