"M_SHIRAISHI" <eurms@apionet.or.jp> wrote in message news:800c7853.0410231920.283ab2fd@posting.google.com...
> solsys <solsys@bu.iij4u.or.jp> wrote in message news:<cldrs6$2ieu$1@nntp.tiki.ne.jp>...
> > M_SHIRAISHI wrote:
> > > 数学上の理論なら、無矛盾でありさえすれば、一応、それで「合格」
> > > だろうけど、物理学上の理論となると、無矛盾なだけでは、到底、
> > > 「合格」とは言えないでしょう ---- 物理的実在を正しく捉えた
> > > 理論でなくては。 ヽ(^。^)ノ
> > 
> > 「物理的実在を正しく捉える」とは具体的にどのような
> > ことでしょう? 正しく捉えているかどうかの判断は
> > どのようにするのでしょう?
> 
> 
> 実験事実/観測事実と整合しているか否かで判断します --- 言うまで
> も無いことだけど。 ヽ(^。^)ノ
> 
> # 引力が距離の4乗に反比例するような、論理的に無矛盾な“重力理論”
> も構築できるけれども、現実の実験事実/観測事実に整合しない(=
> 現実と矛盾する)ので、物理理論としては「失格」!
> 
> 
> > > ニュートン力学は、ミクロの物理的実在には殆んど通用しないし、
> > > 超マクロの世界にも、これまた、殆んど通用しない。
> > > ただ、ミクロと超マクロとの中間の世界に、実用的な精度で通用
> > > する≪近似理論≫であるに過ぎない。
> > 
> > 当然ですね。理論の適用範囲をきちんと理解している限り、
> > 近似理論でも「正しい理論」です。
> 
> 
> 「近似理論」とは、「正しい理論」に対しての“近似理論”なのだ
> から、当然、精確な理論ではない ---- つまり、正確に言えばw、
> 「間違った理論」ということになります。

御大の場合、無限精度で成り立つ理論だけが”正しい理論”であって
それ以外のものは”間違った理論”であると勝手に決め付けているだけ。
それは御大が理論というものがエネルギースケールに依存したものである
ということを単に知らないだけの話です。

我々のエネルギースケールで見ればニュートン力学は十分に成り立っていて
我々が見ている物理は無限精度ではなく必ずある一定の精度を伴ったもの
であるという意味でその精度では見ている物理を正しく表現している理論に
なります。

我々が振り子の運動を”見る”というとき、その本質は単に単振動を表わす
微分方程式を感じているだけであって微分方程式で表される運動が正確に
この世の中に存在しているわけではありません。現実の振り子は重りは質点
のように理想化されたものではないけれども微分方程式で表される本質は
”見ている”わけです。それを振り子の運動と言っているわけで右行ったり
左行ったりする様子を十分微分方程式が捉えている意味で微分方程式
で表される理論は正しい理論になります。

もちろん、重りの大きさや質量密度の分布まで考慮する場合は剛体の運動
としてさらにニュートン力学の範囲で精密化することは可能ですが、それでも
新たな自由度を理論に導入しているだけで見たい物理は正確に捉えている
ことになります。このとき量子的な揺らぎを考慮する必要はありませんね。
もちろん相対論も。

見ようとしている物理が何なのかをはっきりさせれば自ずと正しい理論なる
ものは現れてくると思います。

無限精度が要求されているわけでもないのに我々のスケールで見る振り子の
運動に相対論や量子論を考慮するのは馬鹿げてます。ってか考慮しても
意味がありません。物理というのはそういうものです。