青龍です。
 fj.soc.historyにも、振っておきます。

"Yoshitaka Ikeda" <ikeda@4bn.ne.jp> wrote in message news:chhm9t$73s$1@caraway.media.kyoto-u.ac.jp...
> 青龍さんの<chh62r$620$1@news511.nifty.com>から
> > 日本側じゃなくて、否定派による調査を主張しているんでしょう。
> >そりゃ、最初から無かったといっている人間に調査させたところで
> >無意味だからに決まってます。
> 
> この論からすると最初からあったといっている人間に調査させるのも無意味と
> いうことになります。

 やっぱり池田さんは、南京大虐殺についての基本的な知識すら
ないんじゃないですか?
 前にも書いたように、議論の土台となっている資料のほとんどは、
日本や第三国の人間によるものです。中国側の証言を集めた資料も
たくさんあるけど、池田さんみたいな人がそれらを全て捏造扱いする
から、現時点ではそういう言いがかりの付けにくい、日本側や第三国
の資料を中心に議論がなされているのです。
 このように、資料を限定しても、虐殺を認める資料は大量に出てき
ています。日本軍の戦闘詳報や、従軍した兵士の陣中日誌だけでも、
1万人以上の捕虜殺害が認定出来ます(中には助命を約束して降伏
させた中国側の兵士を処刑したとする戦闘詳報も存在するのです)。
 こういった、事実を無視して、虐殺はなかったと主張しているような
人間に調査をさせたところで無意味です。


> 私は、片側だけの調査をもって結論を出すことはバイアスがかかるからよろし
> くないと書いてるわけです。中国が捏造側なんだから、否定側が調査すること
> は大きな意味があります。

 最初から捏造しているという前提で議論してるのが致命的です。
 私は、虐殺の被害者の総数は5万から10万人だと思っていますが、
これはあくまで現時点での資料から確定出来る人数であり、30万人が
不可能だと思っているわけではありません。30万人という証明が現時
点では出来ないというだけです。
 
> 中国がやっていることは
> 「自分たち、あるいはその息がかかったものだけで調査し」
> 「自分たちの都合のよい結論を捏造」
> していると考えて間違いありません。
> 否定派による調査を拒否している限り、その主張は捏造であると仮定して問題
> なしです。オリンピックのドーピング検査と一緒でしょ。
> 否定派による調査を拒否すればするほど、彼らの主張が捏造であることの強い
> 証拠となっていくわけです。

 その理屈で行くなら、日本軍の証拠隠滅を理由に虐殺があったと
主張することも可能ですね。
 南京大虐殺に関連する、戦闘詳報などの公文書のうち、現存して
いるのは三分の一程度です。残りの戦闘詳報は敗戦時に旧日本軍
が処分してしまいました。
 中国側の主張である30万人の証明ができない一因にこのような日
本軍の証拠隠滅があることを考慮すれば、処分された戦闘詳報に最
低でも残存する資料と同程度の虐殺の記述があったと中国側が主張
することも認めなくてはいけません。
 池田さんの論理は、そういう諸刃の刃となっているのです。

> 30万なんて数字を信じてる人間はごくわずかなマヌケな人間だけです。

 それでは、なぜ30万人という数字が間違いであるであるという根拠を
どうぞ。間違いかもしれないではなく、捏造だと断定する以上、その理由
は当然説明出来るでしょう。

> じゃあ、今発表されている情報ってのは捏造情報であることは間違いない。
> どのレベルまで捏造なのかは、調査しないとわからない。調査させないという
> ことはかなり根本に関する捏造である可能性は高いです。
> 私はそれがどのレベルかはわからない。人数が5万人レベルなのか、それと
> も、1000人レベルなのか。
> 大量に出てきたとされる遺体を日本軍が殺したという証拠はどこにもないんで
> すよ?

 じゃあ、中国で一体どんな調査をしようっていうんです?
 現地で遺体の発掘調査をしても、池田さんの主張なら、それが日本軍が
殺した証拠がないという理由で、虐殺の証拠にならないのでしょう?
 現地で被害者の証言を集めるにしても、池田さんみたいな人にかかれば、
日本に不利な証言は、捏造で片づけられるのがオチでしょう。
 池田さんが調査をさせろというのであれば、具体的にどのような調査をす
べきなのか、簡単でもいいから説明してください。