青龍です。

"kaz hagiwara" <kazhagiwara@yahoo.co.jp> wrote in message news:2prm6sFn4kg9U1@uni-berlin.de...
> 青龍 wrote:
> それを踏まえて加害者側に立って言えば、わざとやったんなら、もう謝ったって
> しょうがない。わざとやったことによる「悪意」はすでに相手に伝わってしまっ
> てるんだから、それによって起こる不利益は引き受けるよりしょうがない。米英
> 中露仏西のような伝統的な覇権国家というのはたいてい過去に相手に伝わった悪
> 意による現在または未来の不利益は引き受ける方向でかまわないという立場をと
> るんでしょう。つまりやったことは悪いとは思うけど、やっちまったんだから、
> そのことはしょうがないという態度をとるわけです。

 たしかに、故意にやった行為については、謝られても容易には許せないことが
多いでしょう。でもそれは、謝罪が無意味ということではないと思います。被害者
に一旦悪意が伝わった以上それによって起きる不利益はしょうがないといっても、
国際社会ではその被害者と関係を断絶したままではやっていけない以上、一旦
悪化した関係を何とかして修復しなければならないわけです。
 その一手段として、相手に対して過去の行為についての反省と謝罪をすること
は、自分たちは過去の「悪意」による行為によって不利益を与えた時とは異なる
んだということを相手に示すためにも重要なことです。
 もちろん反省と謝罪だけで相手との関係が全てうまく行くようになるとは思いま
せんが、関係修復にとって決して無意味なことではないと思います。 

> で覇権国家としての経験のほとんどない日本では、中国への侵略が「故意であっ
> た」派と、「過ちであった」派があって、「過ちであった」派は謝れば許される
> と言い、「故意であった」派は謝るのは無駄だと言うわけですね。

 どちらかというと、故意でやってはいけないことをやったからこそ、
謝罪する必要があると思います。

> 自身が覇権国家の老獪な中国はそれを見て、日本に対しては「謝れば許される」
> と言って「良識派」から口頭謝罪と資金援助を引き出し、自国民に対しては「あ
> れは故意であった。その証拠に書面で謝らないし、反省もしていない」と教育し
> て、大衆レベルで日本に対する反感を盛り上げ、圧力をかけるように仕向けるわ
> けです。

 中国のやり口が以上のようなものであれば、「書面」で明確に謝罪して、
その態度を徹底すればこのやり口は破綻してしまうのでしょうね。私はそ
れをねらっています。
 さらに徹底して、賠償を放棄した中国をほめ殺しにして逆に相手の行動
を縛るぐらいの度胸があれば直井委のですが。