Re: 構成要件という言葉の疑問
稲川です。
Keizo Matsumura wrote:
>>いわゆる模擬裁判の事でしょうか?
>
>
> そうじゃなくって、実際に自分が行う普通の裁判でも
> 実験的意味合いを含めてもできると言っているのです。
え?<4046D006.8EC865D2@nr.titech.ac.jp>の
| 相当の知識・経験があるならば、イラク自衛隊派遣が合憲か違憲か
| ーー実験裁判できるはずです。
これを、「実際に自分が行う普通の裁判」でやるのですか?
どういう裁判の中でやるのか解りませんが、「実験裁判」と
言う以上、本来の争いと無関係な「実験」なんですよね?
だとすると、それは「絶対にやってはならない事」です。
裁判と関係無い事に労力を割く事で、裁判がいたづらに
長期化してしまうことはもとより、「実験」のテーマを
決める事がすでに司法の枠組を逸脱しています。
実際の争いの範囲で「実験」するというのであれば、
その判決は法的強制力をもたない、と宣言するのに
等しいんじゃないでしょうか?
>>ですが、裁判は通常当該事案を法的に解決する事が
>>第一義であって、当該裁判の過程で、裁判官が
>>「この結論は判例に反している」などと認識する
>>ならば、その裁判官は予断をもって裁判している
>>と言ってもいいかもしれない。
>
>
> それは、間違っていると思います。
> 判例に従って判決することはいけないことではないです。
>
> 法条にすべてを書き記すことなど、できえませんし、法条の
> 解釈が人によりケースによりいろいろあるので判例をたくさん
> かさねて、ルール作りをしていく。判例にはそういう機能もあると
> 思います。
あ、それ、引用部分の反論でそう言っちゃっては
まずいんじゃないですか?
だって、「判例をたくさんかさね」なければ出来ない
ルールって、じゃぁどの位「たくさん」ならルールが
作られたと言えるのかとかの問題の他にも、
一番初めの裁判では、参考にする「判例」も無ければ
判例をつみかさねて作ったルールも無いのですがそれ
でも裁判は出来てしまう、という事とか、
判例が「たくさん」積み重ねられて出来た「ルール」が
たった一度の「判例変更」でリセットされてしまうとか、
色々突っ込みどころ満載のような(^^;
私は、一つの判決からでも「判例」と一般に言われる
ような法理を導き出す事が出来る事を否定はしませんし、
否定しないからこそ上記引用部分の様に述べています。
--
稲川 史(ふひと) http://www.za.ztv.ne.jp/fuhito/
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