In article <c210a5$6q4$1@news511.nifty.com>, tanimura11@nifty.com says...

>僕は太い車軸の先(ハブ?)にタイヤのセンター部分をはめ込みタイヤ全体を締め付
>けハブボルトが破損しても脱落しないようにすることは費用もかからず簡単にできる
>と考えているわけです。

ちょっとイメージしにくいのですが
従来のハブボルトに加えて
ホイール全体を外から押さえる大きなセンターボルトを付加する感じでしょうか。
それとも従来のハブボルトの代わりに
ホイール全体を外から押さえる大きなセンターボルトにするのでしょうか。

これなら確かに、今までの谷村さんの論にあった
既存のホイールボルトを更に強化するといった過積載を助長するようなこと
はなくなり、かつ脱輪防止が図れそうですね。、
でもどちらの場合にも現在のコストと技術のレベルでは厳しいかもしれません。

コストを抑えると重量がかさみ、ホイールやサスペンション、駆動系の
金属疲労を早期に招く可能性が高いんです。
ホイールは外れなくても走行中にダンプが分解したら逆効果ですよね。
#金属疲労と重量(慣性モーメント)の関係は機械設計の基本的な事項です。

重量を維持しつつ、または軽量化しながらの強化には量産車の販売規模ですら
コストを車両価格に転嫁せざるを得ないような高価な素材や設計を
使う必要が出てくると思いますし、
軽い素材は概ね使用条件が限定(鉄に比べて破断しやすかったりなど)
されますので、ダンプトラックの用途に合うものでコスト的に見合うものは
そう簡単には見つからないと思います(見つけたら大金持ちになれると思います)。

脱輪防止にこだわるなら
ホイールを若干内側に収めて、ホイールハウスに鉄柵をつける方法も
考えられなくもないのですが、これは効果が確実ではありませんし、
整備性や積載時の走行安定性に悪影響があると思われます。

>このようにやればできる改良をやらずに重大事故を続発させていることは『やはり
>メーカ-と監督官庁の責任は重大』と考えるわけです。

やればできる改良か否かという点が、
谷村さんと他の方(私を含む)との意見の相違の根幹ですね。

>個別のケースとして今回の事故で、
>過積載はあったようですね。
>どの程度の過積載だったのか、日常どのように使っていたのかも問題でしょう。
>日常は過積載も無く使っていたかもしれません。
>始業点検についてはどうだったかはハッキリしていないはずです。
>これについて日ごろはしっかりやっていたかもしれません。
始業点検は文字通り毎日の始業時に実施するわけですから、
日ごろ点検を普通にしていれば
ボルトの破断面がさびついたりする前に問題が見つかります。
ですから、いくつかのボルトの破断面のさびつきが判明した時点で、
点検を怠ったか、点検で見つかった問題をわざと放置したか・・つまり
始業点検をしっかり行っていなかった点については結論が出ています。

>ぼくは『弱い運転手に一方的に責任を押し付けるな』と主張したいわけです。
>『いきなり逮捕ですか?』
>『車にも問題があるのに?』
>といいたいわけです。

でしたら最初からSubjectにそう書かれればよろしいかと。

>おっしゃる様に誇大傾向があることはこの際認めましょう。
>
>僕は『安全対策を怠った欠陥自動車を運転させられている運転手の弁護』をしている
>つもりなんですね。
>『弱いものに一方的に責任を押し付けるな』と主張したいわけです。
>
>ご承知の様に、あのオームの浅原でさえ『無罪』と主張するのが弁護でしょう。
>(僕は弁護士ではないが)
>それから比較すると僕のサブジェクトもささやかな自己主張かなという感じはしま
>す。

弁護というならもう少し考えと文面を整理した方が
他人にうまく伝わると思いますよ。
他人にうまく伝わらない自己主張は、弁護どころか逆効果になりますから。


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                        Taro Yoshida         E-mail taro@dcc.co.jp 
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