安岡です。tksotn@anet.ne.jpの大谷さんは書きました。

>キーボードの歴史と、!"#$%&'()というASCIIコードの制定時期との関係も
>気になります。

えっと、じゃあ、1960年代あたりの簡単な年表を。

1961年8月 IBM Selectric発表
1963年5月 Teletype Model 33発表 (小文字なしASCII搭載)
1963年6月 ASA X3.4-1963制定 (小文字なしASCII)
1966年7月 ASA X4.7-1966制定 (タイプライタのキー配列)
1967年7月 USAS X3.4-1967制定 (小文字の入ったASCII)
1967年8月 Teletype Model 37発表 (小文字の入ったASCII搭載)
1971年3月 ANSI X4.14-1971制定 (ASCIIとASCSOCR向けキー配列)

だいぶ錯綜してますね。でもTeletype社がModel 33と37の発表を、ASCII
の制定にぶつけてるっていうあたりがポイントかな、とは思います。で、
Teletype社は、Model 33からModel 38あたりまではLogical Bit Pairing
(シフト時とアンシフト時の文字コードが各キー毎に1ビット違い)を採用
してますから、123456789のシフト側は!"#$%&'()になってます。

 と、いうか、1960年頃のアメリカの手動タイプライタでは、234567890
のシフト側が"#$%_&'()となっているものが多かったので、これに近い配
列になるようにASCIIの方を定めたんじゃないか、と、ニラんでるんです
が…。この仮説の裏付になるような文献ないかなぁ。
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  安岡孝一@京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター
                           http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/
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