"ABE Keisuke" <koabe@mcc.sst.ne.jp> wrote in message news:koabe-DC8B81.18450728062003@news.fu-berlin.de...
> 阿部です。かなり分かりかけてきたけど、引っ掛かる部分は
> すっきりしたいので、もうちょっと疑問に残っている部分を
> 続けます。
> 
> In article <BB1F1E5C.2EB%yukawaml@p4.numse.nagoya-u.ac.jp>,
>  Nobuki Yukawa <yukawaml@p4.numse.nagoya-u.ac.jp> wrote:
> 
> > 「同じことをすると、捕まる確率がほぼ同じ」ってことじゃ
> > ないでしょうか?
> > 確率が100%であろうが10%程度であろうが、人による扱いの差がなければ
> > 公平と言えるのではないか、と。
> 
> 憲法のいう法の下の平等というのは、法が適用される確率が
> 等しければそれで充分ということなのでしょうか?
> 極端な話、「無作為に抽出した30%の人には殺人罪が問われない」
> なんてことでも、それは憲法のいう法の下の平等なのですか?

あまり変な比喩を考えると、それにとらわれて正しい判断ができなくなりませんか。
そもそも犯罪検挙にしろ交通違反にしろ"無作為に抽出"はされていないと思います。
本当に無作為に抽出されているのであればそれは大きなスキャンダルでしょうから、
きちんとした資料の裏づけを元に糾弾したほうがよいでしょう。

そもそも法の前につれてきて裁くまでにされる努力の結果と
法の前に出されてその法の下に平等に扱われることは別のことではないでしょうか。

> 
> > なお「同じことをしたのに俺は捕まってあいつは捕まらないのは不公平だ」と
> > いうような奴は、たとえ捕まる確率がほぼ100%になったとしても、こんどは
> > 「あいつは俺よりひどいことをやっているのに同じ処罰なのは不公平だ」
> > などと言い出したりして、どこまでいってもそういう意味での
> > 「不公平感」はなくならないように思います。
> 
> 「あいつは俺よりひどいことをやっているのに同じ処罰なのは
> 不公平だ」というのは、あらかじめ定められた処罰が、
> 定められたとおり適用されているうえでのことで、私に
> とっては説明がつく「不公平感」なので、いいのです。

客観性のない不公平感を議論しても無駄ではないでしょうか。
客観的には同じ罪を犯していても、
罪を犯した当人が他者との比較を普通に行えないと言うことで、
そのごく個人的に限定された主観を元にした不公平感を、
一般論で論じようとすること自体が変だと思います。