"Fuhito Inagawa" <fuhito@za.ztv.ne.jp> wrote in message
news:ddm35n$nae$1@news.mirai.ad.jp...
> たぶん、一部の戦争指導者の自決などの事実からは、そういう場合の
> 身の処し方としては、「密かに自決する」というのが「命をもって責任を取」
> る場合の一般的な方法だったんじゃないかと思うんです。

命をもって責任をとるというよりは、単なる現実逃避だったんじゃ
なかったかね>自決。
腹切ってから、痛くて我慢できずに助けを求めた奴もいたらしいが、
そもそも、覚悟ができていないくせに、腹きりの真似事するから、
そういう事になる。

> なにしろ「天皇陛下のため」の一言であれだけの戦争の極限の窮乏に
> 耐え抜いて来た国民性を、連合軍は充分に理解していて、そういう
> 天皇を利用しようとしている事を日本の方でもちゃんと解っていた、
> という事だろうと思います。

「天皇陛下のため」ってのは、それを利用した側の問題だと思うな。
別スレのkomoriの言にもあるように、多くの国民は、本音のところ、天皇の
ためなんて認識は希薄で、そう言われたからそう思っていた程度。
いわゆる、掛け声程度のはなし。
工事現場の「安全第一」とか、メーカーや販売業の「お客様第一」
みたいなもの。そう言われれば、表向きそれに従わざるをえないが、
言ってる本人も本気で言っちゃいない。
言われた方も「はいはい」(うざったいって感じのね)といいながら、
それに反論してもどうしようもないから、一応従ったふりをする。
それなりに地位も権限もある人間は、いい加減に従ったふりで
済むんだけど、下っ端の人間にはそれではすまない。
我侭な客に「今週中になんとかしてもらえると、来週はじめから
使えてありがたいんだけど」(金曜日の夕方だったりする)と
言われると、それを軽い気持ちで承った営業の言葉を現場に
伝えざるを得ないわけだが、現場では「お客様第一」を
文字通りに受け取って、徹夜で間に合わせることになる。
実は、来週はじめからである必要は殆どなかったり、それ以前に、
その要求は先月から塩漬けにされていたものだったりする。
つまり、そんな緊急度がないものでも、「お客様第一」の掛け声の
もと、現場を泣かせてでも無茶をさせる事になる。
ただ、こっちも、さっさと案件が片付いた方がありがたいから、
何にも言わないで「お客様第一」を利用してしまう。現場は
大変だろうな〜と思うけどね。
インパール作戦を進言した馬鹿と個人的に親しい軍参謀が
「彼は満州事変当時から、いろいろやってきてくれたから
(汚い仕事をやってきた)、彼の意向に沿って進めてあげたい」
のひとことが、破綻している兵站を問題視する現場指揮官の意向など
無視して無謀な作戦が強行され、現場の兵士は何も言えずにそれに
従わざるを得なくなる。
それらの作戦に間接的に関わった人間は自分は言われるままに、
自分の職務を果たしただけ。ただ、そうする上で、「天皇陛下の
ために」を使った方が便利だからそう言っただけで、天皇陛下の
ことなんて全く考えてやしない。自分の仕事をたやすくするために
利用しただけ。

> なにしろ戦争指導者自身が天皇を思う存分に利用していたんですから。

戦時中も戦後も、色々な人の思惑でいいように利用されてきた
ってのが、客観的に見た天皇像じゃないでしょうか?
でも、それは天皇の思惑とは関係ないんじゃないかな?