おはようございます。
大和郡山のブラストマインダー、麻上@ZAQ大阪です。


 ガンダムな話じゃなくなったのでfj.rec.animation にクロス


Message-ID:<dfceod$1s38$1@news.jaipa.or.jp>
大島 敬行 wrote:

おはようございます。

> "Karura Asagami" <karura@hct.zaq.ne.jp> wrote in message
> news:4318F822.21AE57A6@hct.zaq.ne.jp...
> >  夏前に、恩田さんが御大にボコボコにされてるなんて話がありましたが、
> > 理解に苦しむ理由でもって音響監督が監督に背いたのであれば、ボコどころ
> > じゃないと思う。でもねぇ、業界の事情もあるだろうしねぇ。
> 
> この話をもっと聞きたいのですが、表じゃ無理なら裏でお願いします。 ←メールでこっそり

 (正直に)元ネタわかりません。というか、ここで(このNGで)の話だ
と思っていたんですが、過去記事たどっても出てこないし、どっかの板を見
たのか、誰かのHPを見たのか・・・。


> > #年間にかなりの人数の「声優のタマゴ」なる人達が養成所や専門学校を出
> > #て業界に入ってくるも、使い物になるのはわずかにひと握り、、、とはよ
> > #く言われますが、それは業界の厳しさだけが原因ではなくて、「ふざけた
> > #タマゴ」が現実を知って、耐えられずに勝手に消えていった、というのも
> > #相当数いるはずだ。
> 
> う〜ん、それって、どんな仕事でも同じだと思う。

 御意。同じです。同じなんですが、「アイドルになりたい」と言うのと「飛
行機のパイロットになりたい」と言うのが、確かに成るのはものすごく難しい
ですが、しかし同じ次元の話ではないという・・・。

 要するにアイドルや歌手になるのと同じ感覚で声優になり、「声優になると
ちやほやされる(又は、ちやほやされたい)」と、、「もしもしあなた、なに
か勘違いしてませんか?」という声優志望者が、けっして少数派ではない、だ
ろう、というのが麻上の考え。

 パイロットは、子供が憧れる職業で必ず出てきますが、キャーキャー言われ
ることはありませんよね。派手か地味かと言えば地味。一方アイドルも、憧れ
の職業ですがキャーキャー言われてナンボの職業。もちろん派手。

そこで質問−−声優は(役者は)キャーキャー言われてナンボの職業、ですか?


 年間のアニメ作品数は、ひと昔前に比べるとえらい増えましたがそれでもあ
る程度の限度はあります。そうするとそれに必要になってくる役者さんの数も
ある程度枠が決まってくるはずですが、今やあちこちに専門学校ができて、
「明らかに供給過多じゃないの?」という状況。何年か前まで、アニメージュ
の付録で年1回手帳があって、その中に声優さんのリストが有ったんですが、
5年くらい前でも「こんなに声優っているの!」というぐらいいるのに、その
上に専門学校はタマゴを量産するんですから、その中で生き残ろうとしたらよ
ほど運がいいか実力があるか。また専門学校も商売ですから、どこまでもたた
き上げる・・・なんてあまり期待できませんし、とりあえず卒業はさせるでしょ
う。それでどこかの事務所で抱えてもらえれば(それだって簡単じゃないでしょ
うが)本人は「声優になった!」と思うでしょうね。でも仕事がこなければな
んにもなりません。運良くレギュラーがもらえても、ある程度に維持し続けな
いと世の中に認識されませんから、「デビューが注目作品の主役」とかでもな
い限り、「ちやほやされたい」という人にはきついでしょう。


> 最初は誰だって夢や希望や野望や妄想を抱いて始めるが、

 まさにそこですな。「妄想」が問題なんですな。会社の面接で、夢や希望や、
時には野望を聞かれることはあっても、妄想を聞かれることは無いでしょう。
たとえ仕事がうまくいかなくても、夢や希望や野望を心の拠り所にして「なに
くそ!」と歯をくいしばるんであって、「妄想」を拠り所に歯をくいしばれる
んだと言われてもにわかには信じがたい。で、前述のハナシに戻って。今、専
門学校あるいは養成所に通ってる人、あるいは最近専門学校などを卒業した人
で多いのは、夢や希望や野望を持って声優に成りたいと言う人なのか、妄想だ
けで声優になりたいと言う人なのか。そして現在、世の中である程度「声優」
だと認知されている人は、声優として歩き始めたときに前者だったのか後者だっ
たのか。

> しかし現実にうちひしがれて、止めるかこらえるか。
> 全然使い物にならないと厳しい判定を受けつつも、鉄の信念岩をも通す、でも、
> がんばってみたけど上にもなれずしかしクズでもなく、凡庸な中堅どころ。
> そういう人だっているんだろうな。

 たくさんおられるでしょうね。
 相撲なんか良い例でしょうね。入門してすぐとはいかないでしょうが、新弟
子検査パスして序の口からなら割と早く土俵に登れるでしょうか。そしていざ
横綱を目指さんとするも、実際横綱の下には40人ぐらいの幕内がいて、その
下には十両がいて、さらにその下には番付表見るのに虫眼鏡が要る幕下以下の
力士が。関取の付き人をして時にはボロクソに言われても歯をくいしばってが
んばって。それでも十両になるのも難しくて廃業する。まぁ、どんな仕事でも、
同じでしょうけどね。しかしそこには、夢や希望や野望はあっても、妄想は無
いと思いますよ。


 私、アニメーション、ゲーム絡みのラジオをよく聴いてるんですが、「私声
優になりたいんですがどうしたらいいですか」という相談がよく来るそうで。
それも「大学行かずに養成所行きます」とか、「高校行かずに専門学校行きま
す」なんてのも紹介されます。でもはがきを読む役者さんは大概「行けるなら
大学行った方が良い」「高校は行っとけ」と言います。「養成所に行きなさい」
とは聞いたことがありません。なぜなら、役者の値打ちは、若さではなくて経
験の豊かさだから、どれだけ「役の引出し」を持ってるか、だからです。


 ここ1年以内のメージュの企画連載だったと思いますが、東映アニメーショ
ンに取材に行った記事で製作業界の現状に触れていまして、製作に関わる仕事
をしているのがその時で千人程度、対して専門学校や養成所を出てくる人が年
間5千人。その中で東映アニメーションも養成所を持っていますが少数精鋭、
使い物になる人しか養成していませんとありました。この「製作に関わる人」
というのに声優さんが入っているのか定かではありませんが、それでもなんと
なく全体的に「供給過剰」なのは分かります。ただでさえ狭き道なのに、その
上「専門学校出は使い物にならない」なんて言われたらちょっと気の毒ですな。



#どこの出版物(あるいはテレビ、ラジオ)とは言いませんが、「人気声優」
#というのは一向に構わないが、「アイドル声優」と言うのは何回聞いても耳
#に馴染みません。また役者自身が「私、アイドル声優」と、『本気』で言っ
#ているなら、その人の3年後が楽しみです。


##でも、何年かしたらまた声優ブームなんておかしなブームが来るんだろう
##なぁ



******敵機襲来!敵機襲来! バルキリー隊全機スクランブル******
karura@hct.zaq.ne.jp
                         麻上 迦楼羅(竹田 貴博)
********六星占術だと、私は土星人になるらしい***********