Re: “級数”とは、Cauchy に とって、何であったか?
間が開いてしまってすみません。
こちらの事情もさることながら、
年末年始にニュースの配送がメチャクチャになっていたようです。
本筋ではありませんが、テストを兼ねて質問です。
ABC wrote:
> 1. 級数 Σ aj を初項からの序列的な有限和 Ar=Σaj ; (j=1..r) の
> 列に対応付けるのは、函数値の級数による近似計算などの
> 実用性要求を考えれば、自然な発想と思われる。
>
> 但し、有限和には項の置換に対する不変性があるので、
> 序列的有限和との関連は必然と言う訳ではない。 実際、index
> の有限集合の包含関係に依る順序に対する収束定義*A も可能
> な筈であるが、これは序列的有限和の収束とは一致しない。
>
> *A:( Σ aj=α) ≡ ∀ε>0 ∃K:finite, ∀L⊃K (conv)
> conv≡ (L : finite → |α−Σ'aj |<ε ) , where Σ' ≡Σ: (j∈L: finite)
この *A を満たすというのは、級数が絶対収束するというのと
同値ではないのですか?
L は任意だから、L={1, 2, ..., n}、つまり部分和 S_n に対応する
場合も(ある大きさ以上の n なら)すべて含まれる。
つまりこの *A の意味で収束する級数は普通の意味でも収束する。
ところが条件収束の場合、L として a_j の正項だけを含むように選ぶと
和は発散するから、条件収束の場合には *A を満たさない。
そして絶対収束なら OK、という筋書きですが。
(平賀)
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