KGK == Keiji KOSAKAさんの<bndosc$u4d$1@film.rlss.okayama-u.ac.jp>から
>>> 動機なんてものは客観的には見えないものです。

「目的」だってそうじゃん。^^;

>>> 自覚があるかどうかは別として、自分の行動を説明するために後からでっちあ
>>> げることもよくあるでしょう。
>
>> 火災現場のヒーローが実は放火魔だった。という事実(?)から客観的に見える
>> ものはありませんか?
>
>そういう事実から分かるのは、その人物が放火と消火の両方を行なったという
>ことだけですね。
>そこから推測される動機の候補は、

そう、「動機」や「目的」ってのは直接目には見えませんが、目に見える客観
的事実から推測可能なものです。

>(1) 意味もなく放火し、意味もなく消火した
>(2) 放火の手段があったから放火し、消火の手段があったから消火した

こういうのは普通は「動機」とは言わんでしょう。

>(3) 火を見るのが好きで放火し、火が消えるのが好きで消火した
>(4) 家の持ち主に害意があって放火し、恐くなって消火した
>(5) 消火する目的で放火し、自己満足のために消火した
>
>などなど、いくらでもあります。

いくらでもあるけど、少なくともここに列挙された中には「善意」と呼べるも
のはないやね。そこには「消火したんだから褒められるべき」と言えるような
何ものもないでしょう。

># 一部、目的も含まれてますが、それは目的と動機が一致した部分。

じゃ、なくて、大目的とそれを達成する為の小目的が存在し、それぞれの行為
にそれぞれの動機が存在するってこと。


># 「動機」ってのは「実行を決意した理由」という程度の意味でいいよね?

http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%93%AE%8B@&kind=ej&mode=1&jn.x=37&jn.y=9
【動機】 
(1)人が行動を起こしたり、決意したりする時の直接の(心理的な)原因・
きっかけまたは目的。
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%93%AE%8B@&kind=ej&mode=1&jn.x=37&jn.y=9

つまり、行為から逆に辿った時の目的を「動機」と称するわけで、何かが異な
るわけではないでしょう。


>例えば、犯罪行為(と目される行為)を裁くときは、まず、その行為の目的、手
>段、結果で罪名が確定します。

結果で罪状が変わるのは傷害→殺人といった特殊な場合だけなんじゃあないで
しょうか?
逆に重大犯罪(放火・強姦も当然含まれます)については未遂減免は否定されて
います。つまり、その罪は結果に左右されず、目的を持って行為を行った時点
で既に決定しているわけです。また、当然ながら、同じ放火であっても「更な
る延焼を食い止める為」といった目的によるものは罰せられません。

>動機なんてのは、せいぜい、情状酌量のネタの一つになるかどうかという程度
>の話ですね。最大限に情状酌量されても罪名が消えるわけではなく、結局、評
>価の正負が反転することはありません。
># 「裁く」ってのが行為の評価であることに異論はないよね?
>
>さて、動機が評価の正負を反転させる場合というのはどういうもので、その根
>拠は何でしょう?

「正負を反転」ってのがイマイチ理解できないんですが、たとえば、
1.良い目的に基いて行為を行い良い結果をもたらした→正
2.悪い目的に基いて行為を行い悪い結果をもたらした→負
とするなら
3.良い目的に基いて行為を行い悪い結果をもたらした→正
4.悪い目的に基いて行為を行い良い結果をもたらした→負
でしょう。
根本的に「結果には左右されない」ってこと。軽微な問題であれば未遂減免し
たって構わないけど、それだって「結果に左右されるべきだから」ではないで
しょう。

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wacky@悪意をもって行った時点で結果にかかわらず悪でしょう