関@神奈川です。

cocoa wrote:

> cocoaです。
>
> Masao Sekiさん wrote:
>
> > > > Timesなどの高級と呼ばれる雑誌では、BW(Black & Wite)のページでも
> > >  > 深みを出す為にわざわざKでなく、CMYでの印刷を指定していると云う
> > >  > 記事を読んだ事があります。
> > >
> > > それは知りませんでした。
> > > ということは、今もKは使ってないって事ですか?
> >
> > CMY(K)の多重印刷で得られる質感を、Kの単色刷りで再現することは
> > グラビアを使おうが、FMスクリーンを使おうが無理でしょうから、今も同
> > じだと思います。
> > 勿論、紳士服など高級イメージを大切にしたい、広告ページなどでの
> > 話です。
>
> そもそもそのアドスペイスは4Cカラー仕様であり、デザイ
> ン意図(質感を出したいとか)として CMY で黒を表現する
> 方法をとっているだけなんじゃ?

最近は、sRGBやAdobe RGBなど、印刷業界でもRGB空間が随分登場
するようになって来ましたが、昔はデザイナさんが表現したい画像を確実
に印刷屋に伝える為には、画像をCMYKで作成するのが一番早くて、
確実だった訳です。その頃の、エピソード位に受け取って頂ければ、良い
と思います。
# 去年読んだ「印刷雑誌」によると、最近はCMYK対応のスキャナを
# 使うべきケースで、(無知から)RGBスキャナを使う本職のデザイナ
# さんもいるらしいので、世の中の変化には驚かされます。
# でも、そんなデザイナさんでも何の支障もなく仕事が出来るように、
# 世の中の方が変わって行くんですね。これも、進歩の一つの在り方
# なのでしょう。



> この4Cプロセス印刷において下色除去をする際の手がかり
> /調子をつかさどるのがBlackインキになる訳です。
> そこから「key color」がきているんだと思ってました。

萩原さんへの別記事にも書きましたが、BlackとKeyは或る場面
では、元々似たような使われ方をする言葉で、「一般用語では
Black」、「正しい表現ではKey」のような関係にあるのかなと愚考
しております。

ちなみに、UCRやその副作用に対応するため行われたUCA
(Under Color Additive)は、印刷の職人さんの勘と経験で支えら
れてきた技ですが、今ではCMS(Color Management System)上
のGCR(Gray Component Replacement)の技術に置き換えられ
つつあるのでは、と思われます。

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関@神奈川
masao.seki@gb3.so-net.ne.jp