河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <3n4p8eF19kg3pU1@individual.net>, kaz hagiwara <kazhagiwara@yahoo.co.jp> writes
> > それに反対しているのは、外資に儲けさせるのは不愉快という
> まあ、そういう側面もありますが、それよりも、借金相手を親から他人に変える
> のが不安というか、リスキーというか、そういうことの心配のほうが大きいのでは?

郵貯、保険の大半が国債の購入にあてられているという方をリスク
とは取らないのかな。むしろ、そう言う構造が国債大量発行に結び
付いて日本の財政破綻リスクを作り出したということもできます。

> 国債は日本国内に留め置いたほうが、国の運営面での安全性が高い(だろう)と
> いうことでしょうね。まあ、国民相手なら「徳政令」をやれるという希望的な甘
> えもあるわけですが。

それ、普通「リスク」です。僕は「徳政令」は結局はやるだろうと
思ってます。実際、銀行と証券会社相手には、やってしまったわけ
ですからね。

> しかし、郵貯に金を預けている人間にとってのリスクは「徳政令」も「ハゲタカ
> による略奪」も内容的に大して変わらないわけですが、

> 郵貯や簡保に関係のない
> 国民としては、国の財政運営によその国から口出しされる可能性を開くかどうか
> という問題なわけです。

ポートフォリオ的には差があります。国の財政運営に他の国が口を
出すのは、ちょっと社外取締役的な感じ。悪いことだけではないと
思います。というか、もはや、一つの国単独で財政運営する時代
じゃないよね。

> アメリカみたいな国は借金大国でもだいじょうぶじゃないかというかも知れませ
> んが、それは、アメリカ国民の購買力と軍事力のせいでアメリカが文字通り怖い
> から、どこの国も手持ちの米国債を売らないだけの話で、日本が同じような境遇
> になったときには軍事力がない分だけ国債を売られ(て暴落させられ)るリスク
> が高いと言えます。郵貯簡保資金の市場への公開はそういう意味で対日政治カー
> ドをばらまくようなもんです。

直観的に、その論法は何か変だと感じる。日本の政治経済的な混乱
はアメリカにとってマイナスですよね。別な言い方をすれば、日本
の政治的経済的安定がアメリカに取って、あるいは中国に取ってプ
ラスだというように経済政策、外交政策を展開すれば良いはずです
よね?

日本だけが異常に低い間接税と大量の国債発行による投資みたいな
ものを維持できるという考えの方が異常なんじゃないかなぁ。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科