河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <d9qu66$rns$1@bluegill.lbm.go.jp>, toda@lbm.go.jp writes
> フツー「摩擦角」は「重さ」が鉛直なまま
> 垂直抗力が斜めになる設定で考えると思うんですが、
> 今は、垂直抗力が鉛直なまま「重さ」が斜めになる
> という無理のある設定を考えなきゃいけないんで、
> どうもスッキリできる例が思い浮かばないんです。

僕は、ハミルトニアンを自分で発見するまで、このあたり、納得す
ることはできませんでした。発見したら「あ、なーんだ、当り前じ
ゃん」でした。エネルギー保存と拘束条件。わっかりやすい。

結局、力とか考えるからだめだめなんで、力学系の拘束条件とエネ
ルギーの動きが問題でしょ? 力で考えようとすると、ミクロ系から
積み上げるっていう発想になるけど、摩擦とか抗力って、そういう
ものではなくて、本質的にマクロ系ですよね。なんで、力で解こう
とすると、隠れた仮定が入りまくりになっちゃう。なんで、そんな
こと(抗力が垂直とか、摩擦力が時間的に一定とか)が起きるかって
のを疑問に思うような人は、力から、力学系を解くことを納得する
ことはできないと思う。質点系ならともかく... 

高校にはファイマンレクチャーって置いてあったような気もするん
だけど... あれって読んでも計算できるようにならないのが問題
なんですよね。

大学に入って、ランダウ・リフシッツを読むと、また、なんか微妙
に差があるんだよね。極座標系と直交座標系の変換を暗算で出来る
ようにはなりませんでした。そのあたりが、僕の物理学の限界だっ
たかも。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科