河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <cai7b6$o4i$1@news511.nifty.com>, "GON" <gon@mocha.freemail.ne.jp> writes
> 意味不明。質量0の粒子がいくら集まったところで質量0です。

そそ、君は、フェルミ粒子がいくら集まってもボゾン粒子には
ならないとか考えているんだろ?

> エネルギーが集中することで空間が歪んで重力場が生じるという
> 意味で言っているのであれば、それは何も集まったからそうなる
> のでなく質量0の粒子が1個であっても一般相対論的には空間は
> 歪みます。重力源は質量だけでなく正確にはエネルギー・運動量
> テンソルですからエネルギーすなわち光子があるだけでも空間は
> 歪んでしまいます。

つまり質量0でも、一般相対論的には重力質量があると。あるいは、
質量ってのは、エネルギー・運動量テンソルだったり、静止質量だ
ったり、その時その時で都合良く理解して良いと。

君の質量に関する理解は、そんな感じの理解だよね。

物理の理論は、数学の理論と同じで、幾つかの未定義概念から構築
するのが普通。で、君は「質量って言うのは疑い様のない基本概念
だ」と思っているかも知れないけど、疑いようがないのは、実験事
実(メータの目盛りとか)であって、力や質量みたいな未定義概念で
はないんだよね。

実際、古典力学、相対論、量子力学、一般相対論と質量に関する
理解は変遷して来ているし、最近でも質量の起源に関する議論は
いろいろあります。

> それらの非因果的なメカニズムはそもそも人間である以上原理的に認知不可能
> な類のかものなのかもしれません。しかし、そういった認知不可能なものもなければ
> 量子力学という理論体系は完成しないわけで、そういったわけのわからない
> メカニズムも多少含まれているにしても、人間の認知には明らかに限界がある
> ことは認識すべきだと思ってます。

その限界は、質量の理解には及ばないと君は考える。それは何故か?
それは、物理では特定の理論が正しく、他の理論は間違っていると
いう、彼らとおんなじ考えを持っているからだと僕は思う。君は、
柳氏や常泉氏とおんなじなのさ。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科