河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

結局、剛体とか回転とかいう人って、「相対論を理解したくない」って
だけなんだよな。

takao@hirata.nuee.nagoya-u.ac.jp (Takao Ono) wrote:
> # 惑星の周りの衛星の運動を考えるときに惑星や衛星を「剛体」とみな
> # していいのかなぁ, とか.

真円軌道をローレンツ変換すると中心が真中にある楕円軌道になる?!
二つの焦点のどっちかが中心ならともかく。それはニュートン力学
に反するような気がしますとか? 

これも保存しているのが何かと考えれば、三次元角運動量は相対論
では保存量じゃないので軌道がずれるのは当り前なんだよね。保存
されるのは四次元運動量だから。変換された軌道は、時間的にも傾
いているわけだし。

そんなんじゃぁ、複雑で計算できないって人には、相対性理論は「
一番簡単な座標系で計算して良いよ」と保証してくれるわけです。
すげーうれしい。

In article <ca82fu$19r2$1@nwall1.odn.ne.jp>, Shin-ichi TSURUTA <syn@emit.jp> writes
> 仮に「剛体」が存在するとして、その「剛体」に力を与えると、
> 情報が光速を超えて瞬時に伝わることになりますよね。「剛体」
> は回転以前に存在を許されないと思います。

(正確には因果的な情報は伝わらないっていうんだけど)

こういう帰謬法的な説明だと相対論の正しさは前提なんですよね。
「許されないから相対論は間違っている」ってのが彼らの主張なん
でしょ? 

その問題は加速、つまり、時間的な回転の問題なんだよね。その剛
体の各点を異なる加速度で加速してやると剛体の座標系にそって剛
体の長さが保存されるような加速が可能です。双曲線のグラフにそ
って加速するような感じですね。

三次元的な距離でも座標系を決めれば、それは四次元的なベクトル
になるので、保存量として扱うことができるんだよね。そういう話。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科