★★★「二体関係」の定義における困難さ!
皆さん、グーグルで「二体関係」を検索してみて下さい。
すると、前とは違い、次の概説が表記されるようになりま
した(2021年3月13日調べ)。
https://www.google.co.jp/search?hl=ja&source=hp&ei=xkpMYNWVONjmwQP93LG4CA&iflsig=AINFCbYAAAAAYExY1rTp2WWqIaFalRNyXBwl1aG-9Ryb&q=二体関係&oq=二体関係&gs_lcp
> なお、任意の二体関係の間に定まる一つの量(値)が
> 【相対速度】である。従って、相対速度は、観測者が
> どこに居ようともその立場に依存しないことに注意せ
> よ。

私達は普段、速度(学術的には相対速度という)の言葉
を当たり前の如く使っています。しかし、この相対速度
の定義は極めて難しいものであって、グーグルはその難
しさの入り口に到達したと思われます。
さて、光の速度(情報伝達速度)は、私達の日常的経験
による物体の速度に比べ、圧倒的に速いものです。但し、
それら速度の全ては有限であることに変わりはありませ
ん。そこで、物体Aと物体Bの二体間の距離を確定する
のは極めて難しいことを以下に説明します。
地球(物体A)から、ある星(物体B)を観測している
とします。今日では、100億光年以上離れた星も観測
されています。ここで、現在もその物体Bが存在してい
る、と確信できますか? あるいは物体Aも物体Bも絶
対的に静止している、と確信できますか? もし、その
様な確信(確定)ができなければ、その間の距離(二体
の間に定まる一つの値)など到底、確定不可能というわ
けです。付け加えておきますと、時間経過(情報伝達速
度の有限性)を排除し、物体Aと物体Bを一つの時刻で
扱わなければ、二つの物体の間隔が近くても原理的には
距離が確定できないというわけです。ここで注意を促し
ておきます。これら思考上の操作の積み重ねにより、速
度の概念が成り立っているのです。
以上の様に、思考(人の考え方)は現実を超越すること
ができ、従って人それぞれ異なった考え方を持つことに
なります(争いの元になる)。この議論をYahoo!知恵袋
で行いましたが、次の様な顛末で終わっております。

Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10200996645
質問者:ID非公開(実は長屋修)2018年12月26日 wrote
> 「アインシュタインさん、ちょっと教えてください」
> 皆さん、よろしくお願いいたします。アインシュタイ
> ンの特殊相対性理論のローレンツ変換の式を見ていて
> ふと思ったことで行き詰まってしまいました。A系の
> 前方と後方に鏡があり中央に観測者がいて光を放った
> 実験を行っているとし、その実験をB系から観測して
> いるとします。このときローレンツ変換式で書かれて
> います。そこで、特殊相対性理論はどの系も対等(同
> 等)に扱うはずですから、逆にB系で光の実験を行い
> その実験をA系から観測しているときのローレンツ変
> 換式も書いてみました。ところが、この二つの式がう
> まくまとめられず、困っています。どのようにまとめ
> ればよいのか、お教えください。…
回答者:yok*(カテゴリマスター) wrote
> 「まとめる」というのはどういうことでしょうか?
> 変換式自体はβ=v/c の符号を変えるだけで問題ありま
> せん。しかし、2つの現象は全く別の現象ですから何
> をもってまとめようというのかわかりません。たとえ
> ば、A系で同時に前後に放った光の実験をB系で観測
> すると、反射はもちろん同時になりませんね? 変換
> はそれを示していると思います。もし、B系で反射が
> 同時であったらA系では同時に光を放っていないとい
> うことになります。何かヒントになりましたかどう
> か?
質問者:ID非公開(実は長屋修)
> yok*さん、さっそくの回答ありがとうございます。
> しかし、質問内容が、貴方に伝わっていないと思い
> ます。A系も、B系も、同じ実験を行い、それを両
> 系とも観測しているという設定です(全ての系は対
> 等)。このとき、速度vは一つ(もしくは二つが同
> じ値)ですから、二組のローレンツ変換式をまとめ
> られないか、と思い難儀しているわけです。
回答者:yok*(カテゴリマスター)
> う~ん、ごめんなさい。意図がわかりませんね。下
> 記など参考になりましたら幸いです。「同時の相対
> 性」のあたりがヒントになりますかどうか?
http://www.geocities.jp/yokkun831/relatP2.pdf
質問者:ID非公開(実は長屋修)
> yok*さん、有り難うございます。その件は下記の通
> り調べ済みです。
> …「同時性の相対性」…「Talk:Special relativity」…
> だから困っているのです。つまり、A系とB系の間
> で相対速度vは定まっているのです。従って、別々
> の現象ということはありえないため、一連の関係式
> として扱えるはずですが…。宜しく御指導をお願い
> 致します。
回答者:yok*(カテゴリマスター)
> 私が疑問に思うのはずっと単純なことです。ひとつ
> の運動に対して2つの座標系によって異なる記述が
> 可能になる。その異なる記述をつなげるのがローレ
> ンツ変換にほかなりません。A系に静止した光源か
> ら前後に光が発射される。光の経路は時空において
> 2本の世界線で表現される。この世界線をB系で記
> 述するときにA系の記述とローレンツ変換で結ばれ
> る。B系に静止した光源から前後に光が発射される。
> 同様に時空において2本の世界線で記述される。A
> 系における記述とローレンツ変換で結ばれる。これ
> ら2つの運動は別個の運動なので、それぞれ異なる
> 世界線で表現されます。別個の運動をローレンツ変
> 換で統一することはもちろんできません。ただ、そ
> こには相対速度逆転に対する対称性があるだけです。
> おそらく私は、根本的にあなたの意図を理解してい
> ないのだろうと思いますので、特にリクエストがな
> ければ降りさせていただきますね。ごめんなさい。
質問者:ID非公開(実は長屋修)
> yok*さん、大変重要な御回答(…ごめんなさい)が、
> この質問内容(難儀している問題)であって、貴方
> と共通の壁なのです。下に再度、問題点を整理して
> おきますので、宜しく御指導ください。相対速度v
> は、A系(もしくは物体A)とB系(もしくは物体
> B)の間において定まる一つの値です。従って、相
> 対速度vは観測者の立場に依存しない値です(この
> 件は初等教育の範疇)。