6日目その6 [田沢湖小松〜角館]

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走行日: 2010年8月5日(木)

[地図: 田沢湖卒田〜角館町西長野]

パンクって困難を越えて 私は行くんだよ♪ 自力救済を次回への教訓としつつ, 甦った自転車で走り続けます。まだまだ行ける! だけど1時間20分のロスは洒落にならないですよね……。

ロスが無ければ当初予定はすべて果たせていたのか? それは今となっては何も言えません。けれど取り敢えず, 「昼を過ぎたばかり」だったところからいきなり「すっかり午後」になってしまっているのはどうにかしなければ。ちょいペース上げますよ! 先へ, 先へ, 先へと気分が先行し……

写真コメント
[写真: ローソン田沢湖神代店]
(14:04)

改めて, ローソン田沢湖神代店(住所は田沢湖小松字二枚橋)で昼食にします。と言っても暑すぎて食欲も湧かないので, 軽めかつ糖分の多いものを……アベックトースト。はいこれ何だか解ります? 秋田県の中高生御用達のパンだと思います(^^) たけや支配下にやってきた!

……ってちょっと待て, 田沢湖小松……てことは田沢湖神代を過ぎている……ああっ生田駅を飛ばしてしまった!?

ここまでの走行記録……走行時間3.48.14, 走行距離56.69km, 平均速度14.9km/h, 最高速度48.6km/h(変わらず), 総走行距離9,361.2km。14:25, 出発。

[写真: 角館バイパス入口]
(14:27)

ローソンを出発してすぐ, 角館バイパスの入口がありました。これ, 手元の地形図ではまだ点線になっているのですが(ウォッちずでは開通済み), 大体の分岐点は解ります。ということで, 生田駅を通過してしまった事は確定してしまいました……しくしく。

このバイパスはまだ全通していませんし, 使えば当然ながら角館市街地を迂回してしまいます。何より, 自動車専用道路です。なので旧道(国道46号指定は外されていない)を通りますー。

[写真: 本町橋]
(14:31)

本町交差点で才津川を渡る「本町橋」があります。直進がR46で, 橋を渡るのはR105の西明寺・阿仁方面です。『本町』というのは小松の中心集落を指します。……この橋の向こう, 確か大きめの飲食店があったよね? あんまり美味しくなかったって記憶もあるけど。

[写真: 外ノ山峠(仮)]
(14:37)

本町橋(仮)から500mほどはR46とR105の重複区間です。そして再び分岐した時, 私はR105へ足を進めました。単純な角館市街であればR46の方が近いんですけど, 目的地はちょっと別ですので。

分岐してすぐにR105は小さな山越えとなります。角館は江戸時代を通じて佐竹北家の所預であった土地で, 小さな城下町です。なので周辺は山・川が取り囲む天然の要害なのです。ここは北東を守る『外ノ山』の裾に当たります。

[写真: ババヘラ2 1]
(14:38)

丁度峠の頂点で……本日2人目のババヘラー♪ もう午後ですので缶の中身も少なく, ちと融けかけてました。

[写真: ババヘラ2 2]
(14:40)
[写真: AN8800形気動車]
(14:48)

R46を離れた理由は, 角館の東側町外れに行くため。そこにあるのは……お解りですね。まずは沿線から, ANJT(秋田内陸縦貫鉄道)のAN8800形気動車(停車中)を眺めます。14:58発の各駅停車鷹巣行きですよ。ちなみに鷹巣駅は, ANJTが『鷹巣駅』, JRが『鷹ノ巣駅』となっています。実質的に同一駅ですが。

[写真: JA秋田おばこの娘]
(14:49)

おお, これは, 北大曲駅付近から見られるJA秋田おばこの巨大娘さんではありませんか。ここにもあったんだ。なお, 元々「おばこ」は秋田弁で「若い女性」という意味なのです。

[写真: 角館駅]
(14:50)

そんなこんなで到着しました, 角館駅です。前述の通り, 角館は佐竹北家の城下町ですので, 駅舎も武家屋敷をモチーフとして造られています。小京都の一つに数えられる町なのです。

[写真: 武家屋敷通り]
(14:55)

田沢湖は冬が, 大曲は夏が, そして角館は春が観光シーズン。ここ, 角館中心市街地の武家屋敷通りは, 近世の姿を現代に伝えるというだけでなく, 桜の名所でもあります。……何度か来た事がありますが, 芋洗いだったというのが最大の印象でして(^^;;; 人の少ない, 緑濃き今の季節も風情がありますね。

さて……当初予定の通り, ここから大曲へ向かおうとするのなら, 国道105号で南下することになるのですが。しかし生田駅を飛ばしてしまったことで, 田沢湖線全駅訪問はもう果たせなくなってしまったんですよねえ。加えて現在時刻が15時近いというのも大問題です。……仕方が無い, 国道46号をこのまま西進し, 上淀川へショートカットしましょう。ショートと言っても結構距離ありますし, 道は1本とはいえ地形図の無い区間を1枚分も走らなければならない(= 現在位置が判らなくなる)というのは不安が大きいですが, 背に腹は, 拘りに時刻は代えられません。

[写真: 桧木内川]
(15:00)

内川橋で桧木内川(ひのきないがわ)を渡ります。この風景でも想像できるかと思いますが, 桧木内川堤も桜の名所ですよ。奥の目立つ山が角館城跡(古城山)で, 江戸時代初期の一国一城令により破却されるまで存続していました。写真に見える隣の橋は横町橋で, その更に1本奥にあるのが国道46号の古城橋です。

多分, この国道自体, 元々は生保内街道に対するバイパスだったと思うんですが, 今居る道(これが恐らく本来の街道)が国道に合流する点, つまり現道の分岐点が直角交差点になってしまっているのが, 交通の支障になってしまっているんでしょう。そこで角館バイパスですよ。勿論観光地を迂回するという意味も多いにあります。

[写真: 安藤醸造元北浦本館]
(15:06)

市街地を離れ入見内川(いりみないがわ)の谷地に沿って道が進む頃, 味噌・醤油・漬物製造販売の安藤醸造元・北浦本館が現れます。ここも最近来たから憶えてるー。今回は入りませんでしたけど, ここ色々食べられますよ。醤油ソフトクリームとか。

[写真: 距離標識 秋田51km]
(15:09)

秋田まで51km。ちんたら走っていたら確実に陽が暮れてしまいますね……急がねば。しかしこの道, 当面市街地を通らない上, 峠越えるんだよなー。

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水野夢絵 <mwe@ccsf.jp>
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