千秋! [笹子峠〜甲府〜復路]

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走行日: 2009年6月7日(日)

[地図: 笹子峠〜石和] [地図: 石和〜甲府]

本日の大目標は3つ, 和田峠・中央道旧道・笹子峠(笹子隧道)でした。これらを全部クリアした今, 残るは終着地たるべき甲府駅を目指すのみです。敢えて小目標を設定するならば, 2年前はバイパスと(何故か)国母工業団地を経由したけど, 今回はあくまでも甲州街道に準じること, そして街道沿いの鉄道駅を辿ること。さあ, もう登り坂は無い, ラストスパート!

ちなみに, 『千秋』とは一般に『物事の終わり』を意味します。『千秋楽』とか。でも秋田市民にとっては, 秋田市の中心部であり, 秋田市の象徴であり, 秋田市の真髄そのものなのです。詳しく知りたければ地図を見てね。

写真コメント
[写真: 甘酒茶屋跡]
(16:47)

それでは峠からの激☆下り。こちらも旧街道と旧国道が微妙に一致していないのですが, 所々で合流点や重複区間があるようです。『甘酒茶屋跡』という標柱が立っていました。もし現役で営業していたら……寄るかなあ?

[写真: 笹子沢川渓谷 1] [写真: 笹子沢川渓谷 2] (16:50)

峠の勝沼側(駒飼宿側)では笹子沢川に沿って下っていきます。この写真が笹子沢の谷です。……対岸に何やら舗装路が見える……地形図では点線道なのですが, 林道なのかな?

[写真: 笹子沢川交差]
(16:55)

途中で道が笹子沢川を渡ります(銘板確認しませんでしたが, 清水橋?)。で, 地図読みが間違っていなければ, この左側に写っている道形を進めば, さっきの対岸道に通じる事になるんですが……えー, この道が舗装されると? そんな訳ないよなあ……見間違い?

[写真: 桃の木茶屋跡]
(16:57)

甘酒茶屋跡に続く, 桃の木茶屋跡。今は標柱以外に面影も無く……。

[写真: 駒飼宿本陣跡] [写真: 駒飼宿案内] (17:03)

黒野田宿から幾星霜(そこまで経っとらんわ), 峠の甲府方, 駒飼宿に到着しました。現在の大字としては日影。本陣があるんだから, かつては大規模な宿場だったと思われますが……大字にすら名を残せなかったとなると, 明治22年(市制・町村制施行)以前にもう衰退していた?

[写真: 駒飼橋]
(17:06)

宿場案内にもありました通り, 駒飼橋(昭和28年3月竣功)で笹子沢川を渡ります。この300mほど下流で笹子沢川は日川に注ぎ終わります。

[写真: 大和橋西詰交差点]
(17:09)

そして旧国道も, 大和橋西詰交差点で, 新笹子隧道(右側へ約2.5km)を通って来た現道に合流し終わります。笹子峠, 完了!

[写真: 柏尾交差点]
(17:18)

現道に合流しても, 道はひたすら下り続けます。道幅が広くなったこともあって, 安定してスピードを出せるようになります。交通量もとっても多いんですけど。観音隧道は短いけど怖かった。

そしてここ, 柏尾交差点が, 勝沼バイパスの起点です。左手の勝沼大橋で日川を渡り, 甲府盆地を南側へ迂回する道。この先もまだまだ下りが続くので, 2年前はとても楽だったのを憶えています。が, 今回は右の旧道へ行きますよ。甲州街道はそっちなのです。勝沼の市街地, つまり勝沼宿へ行きます。

[写真: 甲府盆地]
(17:21)

旧道側へ道を渡り, 勝沼大橋の袂に立つと……初めて甲府盆地を一望できました。日川左岸の岩崎・野呂・矢作といった地域で, 見渡す限りの果樹園といった感じです。地形図が果樹の記号ばっかり。

[写真: 千秋園]
(17:31)

勝沼バイパスと分離した甲州街道は, PR38・214・34を経て, 等々力でR411に接続します。多摩でR411と言えば青梅街道なので, 塩山を過ぎるとR411が甲州街道になるというのは, ちょっと驚きました。なお, 塩山以降の青梅街道はR140です。

でもって, 日川の右岸を通っているのですが, やっぱり地形図は果樹の記号で埋め尽くされています。沿道に果樹園がいくつもいくつもいくつもいくつも立ち並んでいます。……あれ, 何時の間に秋田市へ来たんだろう(しつこい)。いやほら, 秋田市民がこの名前を見たら絶対反応するって!

[写真: 日川橋南詰交差点]
(17:35)

山梨市を走り抜け, 日川橋を渡ると, 笛吹市となります。この1kmほど下流で笛吹川・重川・日川が合流し, 笛吹川となります。

[写真: 甲州桃太郎街道]
(17:38)

さっきの笛吹市の市標も桃だったけどさ……これはどーなのよ(^^;;;

[写真: 聖牛 1] [写真: 聖牛 2] (17:45)

笛吹橋で笛吹川を渡り, 右岸の石和町川中島(註: 古戦場ではない)に来て, 堤体上を走ります。……これは聖牛? 信玄堤絡みかな?

[写真: 石和宿案内 1] [写真: 石和宿案内 2] (17:50)

八田交差点から国道=街道は笛吹川を離れます。ここが石和宿。道は走りやすいんだけど, 余裕があるのに車が追いたてて来るという印象を受けました……何故?

[写真: 石和温泉駅]
(17:58)

勝沼バイパスを通ってたんじゃ寄れない, 中央本線の石和温泉駅。ここからまた駅巡りが始まりますよー。石和温泉を含めて, 中央本線の駅が3つ(うち1つは探訪済み), そして……。

[写真: 足湯]
(17:57)

駅前に足湯がありました。流石は『温泉』の名を持つ駅。ここが終着地なら(註: 石和温泉駅は特急も停車する), 借りていっても良かったかも……でも大汗かいてるから迷惑だろうし, 靴下の替えも無いし, 時間も無いし, 今は我慢!

[写真: 甲府市]
(18:03)

甲運橋を渡るところから甲府市となります。鮮やーかーなー夕ー映えがーラースートー飾ーるー♪ いや, まだちょっと。

[写真: アリア入口]
(18:06)

甲府駅まであと6.2km地点。……なんと, ネオ・ヴェネツィアには甲府から行けたんですか!(^^;;; 正体は『協同組合ファッションシティ甲府』らしいです。

[写真: ドラえポン]
(18:11)

変なモノ発見。……確かに, この上無く麻雀に相応しい名前だけどさー(^^;;;

[写真: 木槿]
(18:12)

また木槿。今度は間違えませんよ :-)。しかし芙蓉は見られないものかな……

[写真: 山崎三差路]
(18:14)

山崎三差路を振り返り撮影。これは何かと言いますと, 旧名を『酒折追分』と言いまして, 甲州街道(右)と青梅街道(左)の分岐点だったのです。内藤新宿に始まる青梅街道が, ここ甲府酒折で再び甲州街道に合する……両端を見た, 後は全区間を走るのみ! でもそれはまだ後でね(^^;;; ちなみに, 周囲に追分であることを示す物が見当たらなかったんですが, 何も無いの?

[写真: 酒折駅]
(18:20)

中央本線の酒折駅です。これで東京市内を除き甲府までの中央本線で未訪問の駅は, 勝沼ぶどう郷, 東山梨, 山梨市, 春日井町の4駅だけとなりました。なので, 今日この後に行くのは終着点となる甲府駅のみ……ではありませんよ?

[写真: 酒折駅前交差点 1]
(18:21)

ところでこの写真。酒折駅前交差点を酒折駅側(北側)から写したものです。ここ, 4方向全部にちゃんと信号器があります。あるんですが……

[写真: 酒折駅前交差点 2]
(18:23)

駅の反対側(南側)の道路ってこんななんですけど(^^;;; 信号が必要ってことは, こういう道でもそれなりに交通量があるって事なんですかね。そういえば一方通行でもないみたいだし!?

[写真: 善光寺駅 1] [写真: 善光寺駅 2] (18:27)

はい, 酒折駅以降で行う駅巡りがこれ, JR東海・身延線の善光寺駅です。酒折駅よりも都市部に近く, ほぼ飲み込まれている立地なのに, この無人駅っぷりはどうしたもんでしょ(駅舎が火災に遭ってそのままらしい)。なお, 善光寺駅の目の前でR411はクランクを描きます。旧街道の都市部をそのまま継承していると良く判りますね。

[写真: 金手駅]
(18:33)

続いて同じく身延線の金手(かねんて)駅。こっちは文句無く都市部なんだけど, やっぱり無人駅っぷりを発揮しちゃってますよ, むー。

[写真: 甲府署前交差点 1]
(18:40)

甲府署前交差点。ここが甲府駅の真南ですので, 国道を離れて停車場線に移ります。ところで, この写真は振り返り撮影なのですが, 自転車横断帯が車道外側線に直結していて良いですね。

[写真: 甲府署前交差点 2]
(18:40)

なのにどーして, 甲府駅方面への自転車横断帯は, わざわざ斜めにしてまで歩道に直結させてるの!? 駄目じゃーん。この先, リフレクタが路上に思いっきり出っぱっていたりして, やっぱり甲府は自転車に優しくない町だと思い知りました, マル。

[写真: 甲府駅]
(18:44)

本日の終着点, 甲府駅に到着! 2年前より出発が1時間50分も早いのに到着は50分近く遅くなりましたが, 遠回りっぷりを考えればこれで充分でしょう。まだ日没前だしね。

[写真: 武田信玄公像]
(18:48)

信玄公がみてる(違)。何で三脚使ってるのに斜めになってるんだ > 自分 orz

[写真: 輪行 - 分解前]
(18:52)

では2年前と同じく, 信玄公の背後で輪行作業をさせて戴きましょう。そういえばあの時, 初めてランドナーでの輪行に成功したんだっけ。奇しくも今回は今年最初の輪行。因果なものですな(何が)。

[写真: 輪行 - 梱包後]
(19:31)

梱包完了。時間は, 39分……まあこんなものですか。もうちょっと早くできると思うけど。

[写真: 甲府駅発車特急空席情報]
(19:36)

では切符を。……20:02の特急かいじ124号。やっぱりこれに乗る事になりましたか(^^;;; 2年前に乗ったのも, 122号ですが20:02の特急だったんですよ。50分遅く到着しても, 輪行作業にかかる時間があの時より短いし, 第一あの時は『次の特急まで1時間待ち』でしたからね。

[写真: 乗車券・自由席特急券]
(20:01)

甲府始発の便ですから, 当然自由席です。甲府は東京近郊区間に含まれてしまうので, 乗車券が下車前途無効になってしまい, 吉祥寺までの切符にしても保持できないのが残念ですが。近郊区間外である金手から吉祥寺までの切符にするという手がありました。運賃は同じく1,890円。次はこうしよ。

[写真: 特海鮮ちらし]
(20:02)

困った事に駅弁が売り切れていたため, 甲府ならではの夕食というものにありつけませんでした。普通の食事ならあったので, 飢える羽目にはなりませんでしたが……なんで海の無い県に行ったのに寿司食べなきゃならんのだ。

写真ありません

列車は, 最初はそれほどの混雑ではありませんでしたが, 塩山で登山客らしき方々が大勢乗り込んできて, 立席も発生していました。あー, 近くでスペイン語っぽい会話をしていた方々ー, 喋るなとは言わないからせめて音量下げてくれませんかね。五月蝿いよ。

甲府から乗った方々は, 大月から降車が始まったようです。大月から乗る方も多いけど。そして八王子からは流石に降車メイン。立川過ぎたら立席がかなり減りましたね。

去年の塩山でも思っていましたが, 鉄道の新笹子トンネルでは, 滅茶苦茶スピード出しているのが良く判ります。だだまっすぐで周辺に危険の無い長大トンネル, 高速走行に適した場所なんですよね。北越急行みたいに160km/hは出せていないけど,

[写真: 輪行 - 開梱前]
(21:33)

21:27, 三鷹着。早速北口へ脱出し, いつものバス定期券販売所前で再構築に入ります。

[写真: 輪行 - 構築後]
(22:05)

構築完了。32分……これくらいが普通かな。あ゛, 真新しい左バーテープ, 早くも油汚れが(汗)。これ対策考えないと, 右の二の舞になるなあ。

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水野夢絵 <mwe@ccsf.jp>
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