日原街道 [氷川〜小菅]

さあ, いよいよ日原を目指し, 日原街道へ向かいます。奥多摩駅は日原街道に対して日原側の対岸にあるので, 北氷川橋を渡って集落を抜けて合流します。……ってまた急激な上り坂が……もうこういうもんだと諦めます……

坂を登ると, そこが日原街道。……中央線無しですか! 奥多摩まで来ても片側1車線を確保していた青梅街道とはもうまったく違うんですね。しかもまだ登り坂続いてるし。

部分的には, 中央線のある自動車の行き違いが可能な箇所もあるんですけど。そんな区間は斑にしか存在しません。20mくらいの退避所があればまだマシな感じです(そういうのは大抵桟橋になってる)。

氷川大沢の平石橋を渡って日原川左岸になります。ここから大字はもう日原。川石が白く見えるのは, この先が石灰岩だらけだからでしょうね。

ますます狭くなる日原街道。ここ, 日原集落に続く唯一の幹線道路で, バス路線だって, 信じられます?

途中に「白砂橋」という吊り橋が架かっています。……何ですかこの注意書き? 面白すぎる(^^;;; この橋の存在は, ヨッキれんさんのレポート(日原古道探索計画)にもあったので知ってました。故に渡ってみたところ……おお, 対岸左に隧道が! なるほど, これが小菅集落から街道(バス停)への短絡路なんですね。

→ 渡った時の動画(註: 65秒, 約37MiB)

動画を御覧になった方, お気付きでしょうか……橋を渡った後, 正規(?)の道は左に曲がって隧道を抜けますが, 一瞬私が正面から右側の方に注目した事を。橋を正面から見た写真にもちらっと映っています。……右側へと向かう, 険しい道が。ええ, 行ってみましたよ。岩を乗り越え枯葉を踏み分け。

って, 何だこれー!? 多数ぶらさがったロープ, 御丁寧に結び目まで作られてる。明らかに, この垂直に近い崖を登る事を前提としてますよ!? 写真に映っている範囲を登りきっても, 更に次のロープが待ち構えてました。足場・手掛かりとなる岩や木が多く, 加えてロープもあれば, 登るのは難しくなさそうですが……これも小菅の生活道路なんですかー!?

地図には当然この崖道なんか載ってないけど(隧道通る道も無いくらいだし), この上に道があるのは間違いないので, そこを目指して登って行くんでしょうが……よじよじ……はっ, 違う! これは今回の目的じゃないんだって! 私はオブローダーでもクライマーでもないんだってば!

1つ前の写真の場所から, ほぼ水平に右側(北側)を見た図。……これはこれで, 崖にへばりつくような道があるような……い, いかんいかん。この道はヨッキれんさんも通ってないですよね? 撤収ー!

白砂橋の左岸に戻り, もう一度橋向こうの絶壁を見てみました。うーん, 流石にさっきのロープで, この崖をごっそり乗り越えるって事は無いと思うけどっ。

白砂橋のすぐ脇に, 奥多摩工業の貨物路線が走っています。日原の鉱山から採掘した石灰石を搭載して, 極めて頻繁に通行していました(カメラの準備している間に5, 6両が往復した)。

うわ, 来ちゃった, 狭小区間で路線バス。結構大型が走ってるよ!?