主人公。ほとんど「さくら」と平仮名で表記する。友枝小学校に通う女の子で, 小学4年生(第1話〜第35話, 劇場版), 5年生(第36話〜第70話), 6年生(劇場版「封印されたカード」)。誕生日は4月1日なので, 1989年生まれと推定される。チアリーディング部所属。
運動と料理が得意で, 調理実習で揚げ物を作るのに苦労していた1年後には蟹をまるまる1匹コロッケにできるようになっていた。その反面, 裁縫は苦手。
自覚はないが強い魔力を持ち, それが故にクロウカードの封印を解いてしまった。そこをケルベロスにつけこまれクロウカード集めをさせられることになるが, もともと責任感が強いのですぐに自ら率先して行うようになる。
桃矢と違って霊視能力は持たないが, 存在はなんとなく感じられ, かつて周囲の霊を桃矢が実況して以来怪談話に極度におびえるようになってしまった。
さくらちゃんの同級生で一番の親友。9月3日生まれ。園美の一人娘。コーラス部所属で, 上級生をさしおいてソロを任されるほどの歌唱力の持ち主。
さくらちゃんに手製の衣装を着せてビデオ撮影するのが趣味という「ちょおおおっと変わってる」女の子。さくらちゃんが「翔」(FLY)のカードで飛んでいるところを撮影したのがきっかけで, さくらちゃんのカードキャプターとしての顔を知る数少ない人間になる。
魔力はまったく持たないが, 勘が鋭く人の心を読むことに長けている。さくらちゃんを愛している。
さくらちゃんの兄。星條高校2年生(第1話〜第35話, 劇場版), 3年生(第36話〜第70話), 大学1年生(劇場版「封印されたカード」)。サッカー部所属。空手初段。誕生日は2月29日なのだが, すると1980年生まれで高校に2年浪人しているのだろうか。
さくらちゃんに劣らぬ強い魔力を持っており, 霊の類が見えたり人外の存在を見分けたりできる。以前は撫子ともよく会っていた。
寝坊が多く朝ばたばたするさくらちゃんを「怪獣」と呼ぶなど, 意地悪な兄を演じているが, 実際にはかなりのシスコン。あちこちでアルバイトに勤しむのは, バイクを自分で買いたいのが理由だが, さくらちゃんを見守るためでもあり, さくらちゃんの活動場所を故意にアルバイト先に選んでいる。得意料理がオムライスと焼きそばなのも, さくらちゃんの好物だから。
生前の撫子から教わってオルガンやバイオリンが弾けるが, 撫子の死後は弾くたびにさくらちゃんが泣くのでほとんど弾いていなかった。
桃矢の同級生で, さくらちゃんの憧れの人。星條高校には1年の3学期に編入。12月25日生まれ。
部活動はしていないが, あちこちの部に助っ人として顔を出している。サッカー部で桃矢と組むことも多い。
かなりのマイペース者であり, また細身の外見からはとても想像できないが驚異的な大食漢。
通称「ケロちゃん」。クロウカードの守護者で, 封印の獣と呼ばれる。カードを収納していた本の表紙に封印されていたが, 「ついつい30年程居眠りしてしまい」さくらちゃんが封印を解いてカードを逃してしまうまで気がつかなかった。
さくらちゃんに魔力を見出し, 口車で丸め込んでカードキャプターに仕立て上げる。カードについての知識も当然持ち合わせているのだが, カード捕獲に際してはほとんど役に立ったためしがない。
魔力が不足した状態では「オレンジ色のぬいぐるみ」「お風呂のスポンジ」と呼ばれてしまうような仮の姿をしている。本人はこの姿も小粋で素敵で恰好良いと信じて疑っていない(点目なのに二重まぶただと主張)。
封印の本が木之本家に来るまで長い間大阪にあったため, 流暢に大阪弁を操る。甘いものとたこ焼きとテレビゲームが大好き。
ケルベロスの真の姿。本人が「むっちゃかっこええ」と言うだけのことはあるが, やはり大阪弁なのでいまいち雰囲気に合わない。
ケルベロスと対になる, クロウカードのもう一人の守護者。「選定者」ケルベロスに対し「審判者」と呼ばれる。その正体は……?
友枝小学校のさくらちゃんのクラスに香港から転校して来た少年。誕生日は7月13日。
クロウリードの血縁者であり, 現在の李家で最も強い魔力を持つ。クロウカードの封印が解かれたことを察知して来日し, さくらちゃんからカードを奪おうとするが, その時偶然やって来た雪兎に一目惚れし, カード捕獲でも恋でもさくらちゃんのライバルになってしまう。
クロウカードを使った魔術の他, 風水系の仙術も行使し, 拳法も体得している。
小狼の従姉妹で自称婚約者。小狼を追って友枝小学校に転校してきた。3月25日生まれ。
李家の者にも関わらず魔力をまったく持たないが, その分拳法には小狼以上に精通しており, 「闘」(FIGHT)のカードと互格にわたりあえる。カード捕獲で小狼のライバルだったさくらちゃんを当初敵視していたが, 次第に仲良くなる。
自信過剰な面がある。例えば「料理で私に作れないものはない」と豪語していたが, 中華料理だけでの話らしい。洋風ケーキを作ろうとして大失敗していた。
さくらちゃんと桃矢の父。1月3日生まれ。
塔和大学文学部史学科で考古学を教えている。肩書は恐らく講師(上に教授がいるのは判明している)。ほのぼのとした性格だが, 実は木之本家で一番運動神経が優れている。反面, 音楽は苦手。
かつては高校の教師で, 撫子や園美は当時の生徒。
さくらちゃんと桃矢の母。5月20日生まれ。
高校生の時に藤隆と運命的な出会いをし, 身内の反対を押し切って結婚(しかし強硬に反対したのは祖父の真嬉と従姉妹の園美くらいと思われる)。高校に通いながら, 苦手なモデルのアルバイトをして家計を助けた。
何もないところで転べるほど欠落した運動神経の持ち主。人の顔と名前を覚えるのが苦手, 眠るのが趣味, 家事一般まったく駄目。根っからの天然ボケ。さくらちゃんの「ふんわり」「ぽややん」な性格は母親譲りだと思われる。その代わりに音楽が得意。
さくらちゃんが3歳の時に他界したが(享年27歳), その魂は今も木之本家を見守っており, 霊視能力のある桃矢にはその姿が見えている。
知世ちゃんの母。撫子とは従姉妹になる。10月13日生まれ。「大道寺なんとかコーポレーション」(おもちゃ会社らしいが妙に多角経営している模様)の社長。
愛する撫子を「どこの馬の骨とも知れない」藤隆に奪われ, 以降絶縁。しかし知世ちゃんに謀られてさくらちゃんと会い, その場でさくらちゃんが撫子と藤隆の娘であると知ることになる。以降撫子と似ているさくらちゃんを溺愛するが, 藤隆に対するわだかまりも多少は薄らいだものと思われる。
さくらちゃんたちの同級生。チアリーディング部所属。山崎君とは幼稚園時代からのつき合いで, 山崎君が嘘をつくたびに突っ込みを入れている。
趣味はぬいぐるみ集めで, 家の部屋はぬいぐるみでいっぱい。ちなみにお母さんはお菓子作りが得意。
さくらちゃんたちの同級生。チアリーディング部所属。
読書家で, 趣味の域をもはや通り越している程の読書量を誇る。特に怪談話が好き。都市伝説のような怪しい話も好きで, この方面では山崎君と話が合う。
知世ちゃんほどではないにしろ, 人の心に聡いという一面もある。
さくらちゃんたちの同級生。部活動はしていない。父親は海外赴任中。
なかよしグループの中では一番大人の雰囲気を持つ(知世ちゃんは別格だが)。家事全般が得意。実は寺田先生のことが好き。
さくらちゃんたちの同級生。コンピュータ部所属。千春とは幼稚園時代からのつき合いで阿吽の呼吸。
誇張を通り越して嘘になっている話をするのが趣味だが, だまされるのは純真すぎるさくらちゃんや小狼くらいのもの。他のみんなは「面白い芸」だと思っている。
友枝小学校の体育教師。さくらちゃんたちの, 4年生時および5年生時(1学期を除く)の担任。おそらく6年生時も担任だったと思われる。
産休を取った堤先生の代わりに友枝小学校に赴任した算数の教師。さくらちゃんたちの5年生時の担任でもある(1学期のみ)。2月11日生まれ。
さくらちゃんは惹かれるものを感じたが, 小狼は強力な魔力の気配を感じて警戒した。「迷」(MAZE)のカード捕獲の際あからさまに協力したのに始まり, さくらちゃんに思わせぶりな台詞を吐いたり夢に出たりとひたすら怪しい行動を取り続けた。
数年前, 教育実習生だった頃に, 赴任した中学校で桃矢と出会っている。
クロウカードを作った魔術師。父はイギリス人で母は中国人(李家)。
比類なき魔力を持っていたが, その性格はかなりの悪戯好きだったらしい。彼が死んだ時, 「カードキャプターさくら」を巡る物語が始まった。