ストーリー:
市役所庁舎建設工事中, 古代の遺跡らしきものが掘り当てられた。現場監督は. 見なかったことにして作業を続けるよう命じる。作業員の一人が, 掘り出された1枚のプレートを「持ち出した」「投げ捨てた」瞬間, 世界は2通りに別れて流れ出し……そして22年が経った。
高校1年生の四加一樹(よつがかずき)。何事もないはずの日常の中, 彼には巨大な白いロボットが別のロボットと戦っている光景が見えていた。あまりに現実的過ぎるその光景を基に, 「妄想くん」と呼ばれながらも, 彼は「ぱられルンルン物語」と名付けた小説を書いていた。
ある日, 学校のアイドル・3年生の真田三月(さなだみつき)が, その小説に興味を持ったのか, 一樹に見えている光景を詳しく聞いてくる。三月に誘われるまま彼女の家に行った一樹を待っていたのは, 平行世界の存在を研究するマッドサイエンティスト, 三月の父である真田賢であった。賢の作った妙な機械によって, 一樹は幻覚だと思っていた平行世界, 「自分のいない世界」へと送り込まれる。