Horiuchi Satoruさんの<1125305469.103212.218170@z14g2000cwz.googlegroups.com>から

> 郵政民営化をしたら巨額の金融資産の運用を監視しにくくなる。
>350兆円が国民全体の資産から一部の株主のものに変質する。

資本の集中;これは歴史上絶対に許してはならない原理ですね。
明治の産業というのは、今の日本人には想像できないでしょうが、銀行資本な
んて主流じゃなかった。それが集中していろいろ困ったことが起きた。
財閥というのは資本の集中ですが、戦争をおっぱじめた。

資本が外国に流れるか国内で集中するかを議論するのは的外れで、国内で集中
した民間資本は、民間は利益第一主義だから、かならず利益の出るほうに行
く。これが資本の運動。デッカイ兵器のほうが自転車作るより儲かる。
必ず戦争に向かう。また、人間疎外の社会の加速も必至。
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官の資本は独立行政法人や族議員、政商、官僚の餌食になったが、
これも実は「資本の運動」で、「国家資本の運動」といってよいと思います。
「国家資本の運動」というのが確かに有るんだよ。
「国家資本の運動」の特徴は、利益を上げないということ。その一方で、監視
されないと必ず巨大ブラックホール化するということ。

じゃあ、どうやって監視すればよいかということですが、現代の政治機構では
此処が欠落している。予算書を読める国会議員は2,3人しかいないんだよね。
何百人いても予算書が読めないんだ。予算書が読めるのは官僚のなかでもトッ
プクラスの人間のみ。だから、特殊法人だろうと、公社公団だろうと、巨大ブ
ラックホール化する。

それで民営化というが、これはとんでもない邪道で、そんなことをすれば絶対
に資本の集中は戦争を起こす。これは資本の運動。小泉の民営化なんて、だか
らとんでもないペテンだよ。

本筋は、国家資本の地方資本への分割なんだよ。市役所や県レベルなら、国家
資本よりはるかに国民の目が届くんだよ。どう使われているかが監視できる。
実感もわく。だから、国家資本の民営化ではなく。国家資本の地方分割化が本
筋。つまり、民間資本だろうと国家資本だろうと、集中するのはろくなことに
ならないということでしょう。




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Fumimaro mailto:nonomura_f@hotmail.co.jp