"Yoshitaka Ikeda" <ikeda@4bn.ne.jp> wrote in message
news:c411tt$o7k$1@caraway.media.kyoto-u.ac.jp...
>
> インターネットユーザーってのがちょっと変な表現ですがご容赦ください。
> 韓国でいうところの「ネチズン」みたいな意味合いととらえてもかまいませ
> ん。

変な表現ではないです。次のような調査がありますから。

中央調査報/インターネットユーザーの政治意識
−2000年総選挙における東京23区在住インターネットユーザー調査−
http://www.crs.or.jp/52011.htm

ちなみに、この調査を見ると、「民主党支持層にはインターネットユーザーが
多い」という大雑把な感触になります。

こうした結果や、「加藤氏の乱」における同氏ホームページの影響力と、その
ネチズン型の動きに鑑みて、自民党は、代議士のホームページ開設を一気に推
進したもようです。

> ここで考えたいのは、「なぜ、そのようなムーブメントが日本から起こらな
> いか」という問題であります。すなわち、インターネットユーザーの政治意
> 識とはどういうものか、と。

「加藤氏の乱」のように、改革旋風のような動きが、ムーブメントとなったこ
ともあります。この動きを無視できない線上に、小泉改革があるわけです。も
ちろん、両者の政治観には、決定的な違いがありますが、小泉メルマガは、そ
うしたネチズン型の層を改革推進層として意識したものでしょう。

このニュースグループにおける「ケンちゃん現象」は、反小泉政権型のネチズ
ンを背景にするものでしょうが、森田実派や余丁町散人氏など、反小泉政権型
・反ネオコン型のネチズンが消えたので、一人で活躍しているのでしょう。小
泉改革寄りのGON氏は経済観上の敵なわけですね。多様な観点はあって当然で
すし、小泉改革批判は構わないですが、まぁ、市場の上値を重くしない程度に
御願いしたいです。

さて、以下の記事によると、韓国の場合、「テレビの放送は朝と夕方だけ、紙
媒体の数も日本の20分の1にもならないほど少ない。とにかく情報が少ない韓
国ではネットに頼るしかない。」とのことです。

NIKKEI NET/ITビジネス/ニュース:ネット時評
ネティズンの勝利(大統領選挙)から1年、韓国の政治は生まれ変わったのか?
http://it.nikkei.co.jp/it/njh/njh.cfm?i=20040107s2002s2

日本の場合、テレビ、新聞、雑誌を主とした政治意識の発散が行われるので、
インターネットは従、ということでしょう。

> 特に、国際的な事件において対外的抗議を行うグループが存在しない(ある
> いは目立たない)というのは、こういう言い方は好まれないのでしょうが、
> やはり、インターネットユーザーの平均的な政治スタンスは左右でいえば左
> に寄っているという仮説が立てられるのかもしれません。

ところが、西尾氏でしたか右の論客によると、インターネットの普及により、
左翼偏向のわけが浸透した結果、右が左の戦略を粉砕しつつある、という状況
があるわけです。

社民党の後退という現象については、自民党の思惑を超えるほどに、右寄りネ
チズンの突き上げが成就したような流れがあります。その流れに沿っていた著
名なホームページが、二つ、三つあります。そういう場所は、尖閣諸島や日本
海名称の問題に関しても強く反応しています。

現在は、ある右翼活動が、テロまたはクーデタの方向に傾斜して摘発されたた
め、以前より、おとなしいのかもしれません。

また、左のホームページを見ていくと、共産党にしろ、社民党にしろ、リベラ
ル紙にしろですね、内部や周辺での路線対立による派閥別のネチズン化が、明
きかです。つまり、左に政治的な分裂や敗北感、支持率低下による問題意識の
提起による内部対立のネチズン層がネット上に顕在化しています。

右とか左とか言っても、戦略派、中道派、リベラル派とか、新たな構図が必要
になるかもしれませんね。

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