インターネットユーザーってのがちょっと変な表現ですがご容赦ください。
韓国でいうところの「ネチズン」みたいな意味合いととらえてもかまいませ
ん。

今回、中華人民共和国の人間7名が、日本固有の領土であるところの尖閣諸島
に上陸したうえに(そもそも、その時点で領海侵入)、「尖閣諸島は中国固有
の領土」などと妄言を吐いたわけですが、たとえばこれが立場が日本と韓国だ
とすれば、韓国の「ネチズン」による抗議行動がそこら中で起こるわけです。
もちろん、それが正当な手段であるか、そうでないかは今回は問いません。

ここで考えたいのは、「なぜ、そのようなムーブメントが日本から起こらない
か」という問題であります。すなわち、インターネットユーザーの政治意識と
はどういうものか、と。

実は、インターネット上での抗議活動というのは、いくつか既に存在します。
しかし、その多くは政治的動機が薄いものです。典型例としては東芝クレー
マー事件における東芝不買運動が挙げられます。

特に、国際的な事件において対外的抗議を行うグループが存在しない(あるい
は目立たない)というのは、こういう言い方は好まれないのでしょうが、やは
り、インターネットユーザーの平均的な政治スタンスは左右でいえば左に寄っ
ているという仮説が立てられるのかもしれません。

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池田 尚隆(Yoshitaka Ikeda) mailto:ikeda@4bn.ne.jp