掲題は、大国の大国たる証である。
いつでもどこでも地政学的リスクを発生させなければ、経済など縦横には操れ
ないのである。
そのためのカードがイスラエル、イラクであり、であり、また、北朝鮮な
のである。

北朝鮮は、米中のカードである。このカードは馬鹿とはさみは使いようで役に
立つという認識である。
中ロにとっては地政学的バッファであろう。
経済的視点ではどうか。
米国の債権購入のながれは米国にとって両刃の刃である。
中国はドル高に乗じて人民元切り上げを仕掛けるチャンスがある。
もしテポドンの問題がなければ、切羽詰った人民元切り上げは、今回の中東紛
争でのドル高に乗じてやった可能性は否定できない。
だが、テポドン発射させて楔を打ち込んでおけば、中国はこの問題の対応に追
われて人民元切り上げどころではない。
ここでも、米中の老獪なつばぜり合いがあったと見るべきである。

ミサイル発射は、中東紛争というリスクをタイムリーに発生させることで質の
悪いパンのたんぱく質を、牛乳により良質のたんぱく質に変えるようなもので
ある。米国にとってもテポドンはきわめて重要なカードであった。
このようなカードを切られること事態、北朝鮮はすでに崩壊しているのであ
る。米国はすでに中ロに勝利しているのである。それでも、北朝鮮の崩壊はド
ラスティックになる可能性がたかい。すでに終わっているおんぼろ車を再度塗
料を塗り替えていかに高く売るか、これが北朝鮮の最後の使い道なのだろう
が、ミサイル防衛網で応戦して巨大な花火もろとも自滅する道を行こうとする
自民党のこれまたすでにCIAにコントロールされてるのだろう狂気は、およ
そ日本にとって益なき地獄の道である。

中国軍部が崩壊するときは北朝鮮も崩壊する。当たり前だ。だが、中国軍部そ
のものがCIAと癒着していればこれはもう花火の巨大なフィナーレしかない
でのか。その道はつねにANKOや谷村らの欲する道でもある。中風の酒飲み
は、酒という毒を欲しがる。

防ぐ道は1つしかない。日本人民が、戦争の挑発に乗らないことのみである。

改憲は挑発のお膳立て以外のなにものでもない。
狼と狐の森にあっては、知恵を働かせて、火中の栗拾を挑発され、
おおちゃの武器をぶら下げて飛び込み、自陣の村ごと焼き討ちにあう道は避け
ねばならない。

日本の道は、破綻する経済システムのおおきな足音を聞いて、いまやっておか
ねばならないことをしておくべきである。なんでも市場原理で動くシステムで
はもたない。朝鮮人民の啓蒙と中国奴隷国民の人間としての目覚めをもたらす
啓蒙、さらに、目を世界に転じて、飢餓に苦しみ、環境汚染に苦しむ全世界の
人民に国を上げて手を差し伸べること、こうした人類の意志にそった歩みが必
要不可欠である。平和憲法で老獪に泳ぎきるのである。