成岡@DTI静岡です。第48回「流山」で引っ張ってましたね(笑)。

<toda@lbm.go.jp> wrote in message news:cotq3b$a5b$1@bluegill.lbm.go.jp...
> In article <64bsd.2$Vw.1135@newsall.dti.ne.jp> ynaru@jade.dti.ne.jp writes:
> >史実でも流山まで行動を共にしたとかで、うまく絡めてますね。
> 流山どころじゃないんですよね。
> その後、会津へ転戦する過程で土方が負傷して戦線離脱し、
> 実質的に斎藤が新選組を統率しています。
> そして、土方が仙台→箱館と転戦していったのに対して、
> 斎藤は会津残留組を率いて最後まで派手にやり、
> 当然戦死したと思われてたけども実は生きていた、という
> 相当「熱い」ところを見せています。

 なるほど。それは熱い。

> ところで、終盤に向けて、纏めていくためなのか、
> 史実に明らかに反する話がボコボコ目立ってるなという気がしています。
> 近藤と土方が同じ船で江戸へ戻るし、
> お孝(深雪太夫の妹)は近藤の娘を産まないどころか、
> 関東まで付いてくるし(これは深雪太夫が死ぬまで登場させなかった副作用か)、
> 谷周助(近藤周助)も関東まで付いてくるし、
> 原田夫妻は2人目妊娠中のハズがまだ1人目だし
> (これは、くっつくまでのドタバタを引き延ばして遊んだ副作用か)

 このあたりは過去の大河ドラマでもありましたね。確か「峠の群像」だと思ったけど、
ドラマ内では大石が山科時代の側使えの女中に手を出さなかった(史実では子供まで
作っているんですよね)とか。

> 永倉の訣別も、対立の本質は史実に沿ってるんですが、経緯が全然違っています。
> まあ、史実通りにやるとストーリーが複雑になってしまうという要素は
> あるんだと思いますが。

 それ以前というか、「負け戦」はさらっとすっとばしていますね(^^;。

 ただ「流山」のラストのあの元隊士とのシーン、なかなかでしたね。近藤にしてみれば
元々正体はばればれなのだから、あそこで面通しが行われた場合、有馬(でしたっけ)
の方がむしろ困るんですよね。彼にしてみればあそこで「こいつは近藤だ」と言えば
近藤に対する裏切りになるし、かと言って「近藤じゃない」と言えば自分の官軍の中
での立場が危うくなる。近藤にしてみればそうしたことはわかるがかと言って今や自分
の命は自分だけのものではない。そうした逡巡の後、やはり目の前の男を助けること
を優先してしまうあたりが(このドラマの中での)近藤勇なんですね。なかなか見ごたえ
がありました。

 ちなみに今回、捨助がなかなかおいしいところを持っていきましたね(笑)。また余計
なところへしゃしゃりでてきてぶち壊しにするかと思ったら、ちゃんとうまく収めた。
# 最終回では(このご時世に)だんだら羽織を着ると言う、なかなかなことをやってくれ
# るようですが。

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        成岡@DTI(ynaru@jade.dti.ne.jp)