Re: ご都合主義ではこの国の抜本改革は出来ない( Re: 事後法という認識・・・)
怒夢巣さんの<1157291454.432625.287610@h48g2000cwc.googlegroups.com>から
>Google-100 のメッセージ:
>
>> 事後法という認識は、よく言われているが、あれは明治憲法に無いだけ。日本
>> 国憲法は革命憲法であるという認識に立てばなんら問題ない。無理やり革命憲
>> 法であることを否定する勢力が言ってるだけ。決めの問題
>> そもそも、日本国憲法が、憲法改正で継続された憲法であるという認識はこじ
>> つけ。
>> いくら形式的に、天皇をギロチンにせず、継続した国体での憲法改正の衣を着
>> せても実質、革命憲法なのであります。
>
>貴殿の立場は左翼側だと推察するが、バカウヨの存在は言うに及ばず、その左翼のご都合主義がこの国を抜本的にに改革できない元凶でもあるのではないか。
>
>> あらゆる法規は、事後法規で当たり前。それが革命憲法なのである。
>
>太平洋戦争に積極的にせよ、消極的にせよ参戦した民衆に、革命の意思が微塵も無かった事は明白だ。従ってその戦争に大敗した結果齎された憲法を、革命憲法として美化する事は出来ないし、美化してはならない。
>
>何故これを革命憲法として持て囃す事が出来ないか、それはヒロヒト温存の為の天皇条項の存在を見れば明らかだ。それが真の革命ならば、革命を起こす民衆の主体的意思が革命に先立ち必要不可欠だが、それが無かった事は既に指摘した通りだ。それが真の革命ならば、ヒロヒトを筆頭とした旧権力の温存を許す破廉恥など絶対にあってはならない事だ。
>
>> 敗戦は敗戦革命なのである。敗戦革命にもかかわらず天皇が居座ったのは居座
>> らせたのであります。
>
>結果よければ全て良しとするご都合主義ではこの国の根本的改革は不可能だ。民衆が敗戦と同時にヒロヒトを筆頭とする旧権力を一掃する主体的意志を持たなかったから、(多少変質したとは言え)この国には時代錯誤な天皇制が継続しており、その天皇の為に死んだ将兵を祀る軍国主義の総本山としての靖国神社も未だに解体できないのだ。
>
>戦後も天皇が処刑されることも無く、、靖国神社が解体されることも無く温存されたからこそ、安倍シンゾウの如き時代錯誤な極右ファシストが今台頭し始めたのだ。敗戦と同時に民衆が立ち上がらず、軍国主義の三要素である天皇、軍、靖国を何一つとして真っ当に解決してこなかったつけが今重くのしかかり始めている。
天皇を処刑しなかった:これは事実の問題として、連合国側のご都合主義だろ
う。処刑していれば、その後の日本は変わっていただろう。
徹底的にナチスの目を摘み取るドイツとの差だ。
靖国神社を解体しなかった:これは事実の問題としてGHQがだまされたのだ
ろう。遊園地もとりいれた・・・という改造案に。その後、ご都合主義で再軍
備路線勢力と利害を一致させたのだろう。解体していればその後の日本は変
わっただろう。徹底的にナチスの芽を摘み取るドイツとの差だ。
貴殿のご意見に異論は無い。
日本は大統領制となっていた可能性も強いし、ロシア系に傾いた歴史をたどっ
たかもしれない。それはそれで、KGBの洗礼を受けていたかもしれない。
事実の問題として、日本は日本ナチスを温存した。
GHQは巣鴨から戦犯らを出し、日本ナチスの諜報機関と組み、保守合同の自
民党を作った。
官僚組織は戦前から一貫して解体されず、君が代日の丸路線を突っ走ってき
た。教育現場は、ありもしない教育公務員の中立という得体の知れない拘束で
人間の考える力を教育から奪い去った。無味乾燥な1+1=2が教育になっ
た。人間の思考能力から重大な学問の自由を守る意識が消えた。
人間への尊厳や人間の「自由への確信」が自由の問題を解決するという、まさ
に「自由への確信」にたどり着くことなく自由と「義務」、権利と「義務」と
いうような、机上の拘束観念を詭弁的に利用してついに教育の現場から人間の
尊厳も自由も放擲した。義務は自由の対極ではなく、自由の延長線上にあ
る。教条的に文言で拘束されるような鎖としてではなく存在する。山桜は人が
見てなくても咲くものだ。自由への確信が無い、自由への科学的な追及がない
まま自由が死滅していく道を日本国民は歩まされた。
戦後、こうしたさまざまな内外からのコントローラーに対し、内部のマグマを
持った日本人大衆がその噴出を正しく排出できなかった。マグマを日本の針路
に反映できずにいたマスコミ、知識階級の無能さ、意識の無さをまず糾弾した
い。
大衆は期待できない。大衆はつねに盲目なマグマしかなく、いまやマグマさえ
眠り続けていてる。時として熱狂すれば、創価学会のごとき餌場に、鶏のごと
く群れるのみだ。
指針を与えるジャーナリズムが腐敗したのは、大衆との間でマイナスのスパイ
ラルを描いて今日に及んでいる。
いまや、表舞台への日本ナチスの復活前夜だ。それでも大衆はボケている。
そしてジャーナリズムは凶弾におびえ、貧困におびえ、あさっての方を向いて
いる。
この事実に対して、どうするかだ。天皇のギロチンをすればよかった、靖国神
社を解体しておけば良かった。このような議論は歴史的真実の追及という場と
しては議論の価値があるだろうが、小生は現在、興味薄。未来に向かって、現
在、何が今の問題なのか、今どうすればよいのか、この視点で見て行きたい。
>
>> 革命憲法を否定し、明治憲法の継続で考える勢力というのは、靖国参拝支持勢
>> 力。早い話が負け犬の遠吠えなのである。敗戦の責任もこの勢力の論理におい
>> てしか成り立たない。
>
>右翼が負け犬の遠吠えなら、棚から牡丹餅で手に入れた憲法を持て囃す左翼も又、私には負け犬の遠吠えに見えるぞ。民衆の主体的意志無くして、革命など成り立つわけが無いのだから。
革命は、大衆が起こした。だが、それだけが革命なら北朝鮮は無革命など起こ
せない。クーデーターはあっても。大衆は死滅した。
革命は、敗戦に至ることを知りつつ、敗戦後の日本の変質を期して死んでいっ
た戦士も参加したという認識だ。日本が負ける以外に日本の革命を起こす能力
はなかった。天皇制の解体は実現した。中途半端であったが。
次に起こるのは、資本主義の構造自体の持つ、資本主義内の資本主義が起こす
革命だ。もう資本主義は瀕死の状態だ。共産主義も資本主義も結局は終わるだ
ろう。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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