小説に見る遠藤周作文体の味
私が、遠藤周作の小説で大変うまいと思う文のは「やきいもーやきいもー」と
いう間延びした声が聞こえてくる病室、そこで妻の癌の告知を受けているとこ
ろです。
なぜやきいもでなければならないのか。
金魚ではいかんのか、
シジミやアサリではいかんのか。
このやきいも屋がなぜ初老のおっさんでなければいけないのか、フリーターの
堀衛門みたいなのではいけないのか。
こう考えてみると、やはりやきいもなんですよね。
芋の持つ暖かさ、そのほのぼのさ、:
生物ではないものが、ボケ・イメージの何も考えない空っぽの頭のなかに、や
きいもの湯気と香りで脳がみたされるぼんやりした脳の充足感:
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Great Sugawara
私は一切個人的にメールも物も発送しません。
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