Re: 小説に見る遠藤周作文体の味
遠藤周作の政治性は、希薄ですね。
信仰していれば天国になるわけではないと思うのですがねえ。
人権とか戦争について、初期のころは海草と毒薬か、ああいうのがあったけれ
どね。深い川あたりになると、宗教しかない感じです。
このあたりが遠藤の生地のないところではないでしょうか。
Great Sugawaraさんの<rD06e.61827$NC6.27137@newsread1.mlpsca01.us.to.verio.net>から
>私が、遠藤周作の小説で大変うまいと思う文のは「やきいもーやきいもー」と
>いう間延びした声が聞こえてくる病室、そこで妻の癌の告知を受けているとこ
>ろです。
>
>なぜやきいもでなければならないのか。
>金魚ではいかんのか、
>シジミやアサリではいかんのか。
>
>このやきいも屋がなぜ初老のおっさんでなければいけないのか、フリーターの
>堀衛門みたいなのではいけないのか。
>
>こう考えてみると、やはりやきいもなんですよね。
>芋の持つ暖かさ、そのほのぼのさ、:
>生物ではないものが、ボケ・イメージの何も考えない空っぽの頭のなかに、や
>きいもの湯気と香りで脳がみたされるぼんやりした脳の充足感:
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Great Sugawara
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