真木子です。

最近はセイバンのCMを見ると笑ってしまいます。
特に『レスキューファイアー』の後に流すのは問題あるぞ(^^;


第4話「Mに手を出すな/ジョーカーで勝負」
サブタイトルは赤と白のヒートメタル色ですが、内容と特に関係はない、か?
「Wの検索」ではサイクロンジョーカー色でした。
アゼミドロはヒートメタルと左右逆だなーと思ったり。

○前回の続き。
とりあえず無事に立ちあがったダブル、変身解除。
フィリップが見た家族のビジョンは、翔太郎にも見えていた。

目を覚ましたフィリップ、うろうろ暴れる。

○ミリオンコロッセオ
優子を見つけた亜樹子だが、優子は今さら退けるかと帰る気なし。
加賀が出てきて客たちにご挨拶。
「この私への挑戦権を獲得した者が、また現れた。その勇気あるチャレンジャ
ーの名前は、和泉優子」
スポットライトを浴び、満面の笑みで素顔をさらす優子。

○空白の世界をさまようフィリップ。
表紙に「MY FAMILY」と記された本が出てきたが、中のページは破り取られて
いる。

「家族のことだったんだな、フィリップ」
翔太郎の声で現実に戻る。
すべての知識を手に入れられるフィリップが、唯一知ることのできないもの。
それが自分の過去。
「僕を笑ってるのか!」
「笑ってねーよ。完璧な人間なんてひとりもいねえ。互いに支え合って生きて
くのが、人生ってゲームさ」
鳴海荘吉の受け売りと見抜かれた。
フィリップがふてくされて背を向けて寝たところで、翔太郎に電話。
『こちら所長。本部応答せよ!』
ミリオンコロッセオの亜樹子からだ。カメラコウモリ君を使ってスタッグフォ
ンに映像を中継。09/27 PM22:45とか出てましたな。
優子がルーレットで勝負中。一点賭けですか・・・。優子の黒13が外れたのだ
け見せてますが、勝負というからには加賀の方は当たってるんでしょうね。
「そんな・・・1億あったのに」
頭を抱える優子に、命を担保にしたファイナルステージの誘い。勝てば一瞬で
挽回できる。
やってやるよ、と赤25に賭ける優子。

「だめだ。赤の36」

フィリップの予告通り、優子の負け。加賀はマネー・ドーパントに変身。
「待って。次よ。次こそあたしにツキがくる」
「クズの負け犬はみんなそういうことを言う。たしか、両親の店が破産寸前?
だったかなぁ? 最初は家族のためだったのに、いつのまにか金に目がくらむ。
ふん、よくある話さ。代償はもらうよ、きっちりとね」
“きっちり”が好きなのね。門矢士とは正反対だな:-)
ライフコインを優子の胸に突き刺す。お父さん、お母さん・・・と呟きながら
倒れる優子。
亜樹子がツッコミスリッパを掴んだ。画面じゃ読めないけど「なにしてんねん」
バージョンだそうで。
「ふざけんなっちゅーんじゃ、このタコ!!」

呆れる所員二名。

○園咲家は婚礼当日。
庭で新郎と花嫁の父の会話。
「霧彦くん。婚礼をおこなう前に、君を一発殴らせてくれんかな」
まるでホームドラマですね、という返事に、にこやかに笑う琉兵衛、ガイアメ
モリを手にする。じりじりと後ずさる霧彦。
「園咲家の者は、皆、我らミュージアムの中枢。この街の、いやすべての人類
の統率者だ。君がナスカメモリの能力を極めているかどうか、それを確かめね
ば、式を挙げさせられん」
そこに二階のバルコニーから、私が代わる、と若菜。『クレイドール』
起動したメモリを投げ、背中からベルト装着。飛び降りながら変身。
「気取った男のメッキを剥ぐの、私だーい好き」
お父さんもにっこり。

○ミリオンコロッセオ
誰かねと聞かれた亜樹子、「この街の平和を愛する探偵所の所長よ!」
びびりながらも、手を出したら部下たちが黙ってないと宣言。
「ひとりは!いまいち頼りないけど、もうひとりは超天才なんだから! あん
たなんか簡単に一捻りよ」

頭を抱える翔太郎から、スタッグフォンを奪うフィリップ。

締めあげられながら、着信した電話をマネー君の耳?に押し付ける亜樹子。
『超天才の方だ。すぐにゲームに参加するから、待っていたまえ』

そんな状態じゃないだろうと心配する翔太郎に、超計算で番号をはじきだして
るだけ、たいした芸じゃない、と答えるフィリップ。

ガイアメモリが6本と聞いて、交渉成立。腹からコインを吐き出して人間態に
戻る加賀。
強気ににらみ返す亜樹子。

○クレイドールの光弾を器用にかわす霧彦。
「余裕のつもり? 触れただけで死にますわよ」
「つもりじゃない、本物の余裕だよ。若菜ちゃん」
突っ込むクレイドールに、素早くベルト装着、ナスカメモリ挿入。変身した体
でパンチを受け止める。
お父さん拍手。合格だ。
あっさりと人間態に戻っている二人。

○河を眺めて座り込む翔太郎。
《フィリップは自分でも気づいてるんだ。心のどこかが、家族っていうものに
引っかかってるのを》

その頃のフィリップは、地球の本棚で検索中。

こんな時おやっさんならなんて言うんだ、とぼやきながら寝転ぶと、
「メリークリスマ〜ス!」
サンタちゃん(公式名称)がいた。
「暗い翔ちゃんは魅力ないよ〜。はい、楽しいクリスマスプレゼント」
9月だけど、気にしない。子供たちも集まる人気者。
紙袋の中身はオモチャの詰め合わせ。
「いっつも何かくれるんだけど、こんなん俺にくれてもな〜」
そのとき、迎えのバスが来た。フィリップも現れる。

○ミリオンコロッセオに向かう二人。
フィリップは、世界中のあらゆるギャンブルの必勝法を読んできたんだと。

威勢良く入って行った翔太郎はスルーされて、亜樹子と加賀がフィリップを迎
える。
貸切で他に客はいない。倒れたままの優子が残るだけ。
ライフコインひと山(10枚ぐらいかな?)とガイアメモリ1本を等価と扱うこ
とにして、ルーレット開始。
《台は1880年度オータムスクエア社製。弾の反発力と回転速度を加算し――》
「赤の21だ」
「ほう。じゃあ私は・・・」
止まったのは赤21。
その後もフィリップが順調勝ち続け、加賀に残るはあと1山。
「なるほど、たいしたもんだが、なぜ、こんな無駄な勝負を?」
「べつに」
「被害者の家族にでも、泣きつかれたか?」
キーワードに取り乱すフィリップ。
「家族になにか、よくない思い出でも?」
ベルが鳴り、慌てて賭けるフィリップだが、はずれ。
まずい、と呟く翔太郎。

○結婚式
父と並んで歩く冴子は、「お父様。あたし、幸せよ」
「ああ。世界一幸福な家族だ、我々は」
若菜は舌打ち、猫は「がー」

○こちらは、家族なんて興味ないと言うフィリップ。
負け続けて、メモリも取られていく。
よろよろと台から離れ、気遣う亜樹子に、集中できないと言う。
厳しい顔で見ていた翔太郎、ふと、懐から紙袋を取り出した。
「さあ、きっちりすべてをむしり取ってやる」
鏡にはドーパントの姿で映ってるぞ。
ちょっと待ちな、と選手交代を告げる翔太郎。
「次のゲームをラストゲームにする。メモリとコイン、すべてを賭けろ」
敵味方とも呆気。
サンタちゃんのプレゼントに入っていたトランプの箱を手に取る。翔太郎のい
ちばん得意なゲーム――ババ抜きで勝負。丈瑠にも教えてあげてください:-)

○結婚式は指輪の交換まで進行中。

○ババ抜き開始。
「次に君は、ハートのキングを取る!」
「あ?」取った。
「そうだな、ここらでジョーカーを引いてあげよう。これだろう」
取られた。「あ・・・」
全部言いなりだよ〜と泣く亜樹子に、フィリップが淡々と解説。
かすかな動悸、視線、発汗の変化などを完璧に読んでいるので、ジョーカーの
位置や翔太郎の狙う札がわかる。さらに神業のカードさばきで、自分の好きな
カードを相手に引かせる。
いよいよ、翔太郎の持つカードは残り1枚。加賀はジョーカーをいれて2枚。
「次は君にジョーカーを引かせる。そして私がエースを引く。そこで終わりだ!」
楽しそうに笑う。「いい顔するなあ、恐怖する負け犬は。これだから賭け事は
やめられないんだ」
だが、翔太郎はフィリップに、大丈夫だと言う。
「おばあ^H^H^Hおやっさんが言ってたぜ。男の仕事の8割は決断だ。そっから
先は、おまけみてえなもんだってな。俺は、たとえ無謀でも、おまえを護って
勝負すると決めた。だから結果がどうだろうと悔いはねえ。おまえは・・・お
やっさんから託された大事な相棒だからなぁ」
無理だ、無意味だと言うフィリップに、そんなことない!と亜樹子のスリッパ
が炸裂。「え?」
「翔太郎くんは、君のこと、真剣に助けたいんだよ。だから信じてあげなよ。
君たち、二人で一人じゃない」
翔太郎もはっとする。
「そうだ。俺たちはダブル、二人で一人だ。いつも二人で一人だよなぁ、フィ
リップ」
翔太郎のウインクに、フィリップも微笑んで小さくうなずく。
「勝負だ! 次で決めるぜ」
「ふん、笑わせんな。きっちり絶望させてやる!」
フィリップが余裕の顔で目を閉じる。
翔太郎の手が、相手のAのカードを飛ばした。
「残った札はいらねえ。俺自身が、ジョーカーだからな」
亜樹子が喜びの、加賀が動揺の声をあげる。
「教えてやるよ。このダブルドライバーを装着した瞬間、俺とフィリップの意
識はつながる。いま俺の右手でカードを引いたのはフィリップの意思なんだよ」
「翔太郎の表情は完全に読まれている。だから、彼が狙った方とは逆を、僕が
先に引けばいい」
先に動いたのは左手。カードを飛ばしたのは右手。
「よく気づいてくれたじゃん、相棒」
亜樹子ちゃんの勝利宣言に、加賀はマネー・ドーパントに変身。亜樹子は卓上
からメモリを掴んで差し出し、「やっちゃって!」
『サイクロン』『ジョーカー』「「変身!」」
ダブルに変身したのを見て、覚えてろ、と逃げ出すマネー。
追うダブル。コインをかき集める亜樹子。

○誓いのキス。
口づけの瞬間、新郎新婦はナスカとタブーに変化。やっとナスカも全身が見え
ました。水色と思ったけど、緑に近いのか。地上絵がモチーフだそうで。
ふつーに拍手する参列者たち。

○逃げるマネー。
トンネルを出たところで、びっくりして止まった乗用車に行く手を阻まれる。
そこに追いつくハードボイルダー・・・って、いつの間に持ってきた? 例に
よってひとりで追いかけてくるのか。
見物人が騒ぐのにかまわず、バイクでマネーを跳ね飛ばす。
「「さあ、おまえの罪を数えろ」」
返事はなし。格闘開始。

○幸せな家族の記念写真。
えらい旧式なカメラで撮ったモノクロ写真に写った姿は、みんなドーパント。
猫も?

○ルナジョーカーに変身。
自在腕でコイン爆弾をはじき、敵を蹴り飛ばすと、ルナメタルに。ルナで使う
とシャフトもぐにゃぐにゃ伸びるのか。キョウリュウマルみたい:-)
“家族”で動揺することを思い出したマネー、「クズな家族の心の傷でも舐め
てろ、この小僧め!」
「家族・・・それなら代わりがある」破れたページの代わりに浮かぶ翔太郎と
亜樹子の顔。「ちょっと冴えないけどね」
ヒートメタルに変身、炎のパンチ。
『メタル!マキシマムドライブ』今回はシャフトの両端から炎。
メタルブランディングの一撃で吹っ飛び、変身が解けた加賀。
「まだだ・・・次こそ私に・・・ツキが、来る、はず!」
伸ばした手の先で、ガイアメモリが破裂。力尽きた。
「あとは警察の出番だなー」

○和泉和菓子店
饅頭を買う亜樹子。優子ちゃんも元に戻ったようで。

○鳴海探偵事務所
今回の報告書――ライフコインの命は、持ち主に返した。和泉家には、これか
らも変わらぬ借金の山が待っているだろう。それでも3人でいられることに意
味があるんだと、俺は思いたい。家族がそろってりゃあ、いつか、なんとかな
る。
今日もフィリップが張り付いているラジオから若菜の声が流れる。
『今日のお題は、仮面ライダーです!』
投稿がすごく多いって、ダブルとマネーの戦いを見ていた連中か。
『バイクに乗って怪物を倒す超人! うふっ。いや、若菜信じてます。信じて
ますけど――』
「やったー! 若菜姫に笑われた。仮面ライダーだってよ。俺たち、いかがわ
しい都市伝説扱いされてるぞ!」
はしゃぐ翔太郎。フィリップも嬉しそう。
「二人で一人の仮面ライダー」声を合わせて「「ダブル!」」


速いペースで不自然なく重要なネタを組み込んでいくところは、なかなか好み
です。本筋とは関係なく進んでいく結婚式も、「家族」の対比としてちゃんと
絡んでいるし。
亜樹子ちゃんみたいな普通の子がしっかり活躍するところもいい。

ほとんど日記みたいな翔太郎の報告書も、物語の締めにはいい設定かなと思え
てきました。
そのうち大きな危機がやってくると、目の前の事件は解決したけど翔太郎が帰っ
てこない、寂しく亜樹子ちゃんがタイプを打つ・・・みたいな場面がありそう。

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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★

  小路 真木子(SHOJI Makiko)   shoji@kyoto-econ.ac.jp